世田谷区上野毛駅前交差点そばのサンドイッチ店「アンクルサムズ」(世田谷区上野毛3、TEL 03-3704-8578)で6月16日、林家はな平さんの落語会「ひとり会」が開かれる。
同店は1978(昭和53)年開業で60種類以上のサンドイッチとアメリカンビールなどの飲料を提供。店主の木内さん夫妻がほぼ全てを手作りしたというアーリー・アメリカンスタイルの店内は創業時のまま。落語会当日は毛氈(もうせん)を敷いた高座を設け、その日限りの「寄席」に衣替えする。
口演する林家はな平さんは九代目林家正蔵さんの弟子で、現在「二つ目」。1984(昭和59)年生まれの福岡県出身で、学習院大学経済学部を卒業後、プロの落語家を志し入門した。
開催のきっかけは、学習院大学落語研究会に所属していたはな平さんの同級生が同店の常連客で、当時「見習い」だったはな平さんを紹介。店主の木内恵さんは「そのころは落語に関する知識はなかったが、大学卒業後就職せずにプロの落語家への夢を追う若者を応援しよう、と落語を聞く会の開催を決めた」と振り返る。「アーリー・アメリカンスタイルの老舗サンドイッチ店と、伝統芸能を担う若者の古典落語、という『ミスマッチの中のマッチ』が面白いと思った」とも。
同店で落語会を開くのは2010年の開始以来今回で6度目。今回の演目は「宮戸川」ほか1席に加え、はな平さんは「古典落語に現代的感覚を持ち込み、新しい落語の笑いへの挑戦」を披露する。「落語を聞くのは初めてという方も歓迎」と木内さん。終演後は、はな平さんを囲んでの懇親会も開かれる(参加自由)。
開演19時30分。料金は1,500円(全席自由、1ドリンク付き)。立ち見を含め定員は30人ほど(予約優先)。予約と問い合わせは同店へ。