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世田谷「猪股庭園」でお茶席-庭園望む邸宅の居間でお茶

庭園を望む部屋でお茶を頂く

庭園を望む部屋でお茶を頂く

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 世田谷・成城学園前駅から徒歩7分の場所にある猪股庭園(世田谷区成城5、TEL 03-6407-3313)で10月27日・28日、お茶席が開かれる。

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 毎年、春と秋に実施しており、1日200人ほどの来場者が訪れる同会。同庭園内には建物や庭園について学んだ解説ボランティアが常駐。当日はボランティアの説明を聞きながら、敷地面積1800平方メートルほどの邸内を散策するほか、回遊式の日本庭園を望む居間に敷かれた緋毛氈(ひもうせん)の上で、お抹茶とお茶菓子を楽しむ(お茶席の場合のみ500円)。

 同庭園は、財団法人労務行政研究所の理事を勤めた故・猪股猛夫妻の邸宅として建てられたもの。主屋は建築家・吉田五十八の設計によるもので、武家屋敷風の数寄屋造り平屋建て。世田谷区が猪股氏の長男より譲り受けてから、財団法人世田谷トラストまちづくりが管理し、1999年に一般公開が始まった。

 猪股氏は、平戸藩松浦家に伝わる茶道、鎮信流(ちんしんりゅう)を極めたほどの茶道のお点前。邸宅内には客人をもてなす茶室のほかに、プライベートの茶室も増築するほど、茶道に入れ込んでいた。「邸宅を鑑賞いただくだけでなく、お茶に造詣が深かった故人の文化も感じてもらえるよう、お茶席を設けた」と同財団の風間委文子さん。

 同庭園は通常も一般開放しているが、お茶席を設けるのは春と秋に開催される各2日間のみ。「床の間に飾られた生け花や、着物姿でお茶をたてるスタッフなど、1年のうちでもこのお茶席は庭園が息を吹き返す時間。普段とは違う印象を味わい、より深い楽しみを見つけていただければ」と風間さんは話す。

 開館時間は9時30分~16時30分。入場無料。お茶席は11時~15時。お茶席のみ500円で、各日先着100人。

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