駒沢オリンピック公園の南に位置し、呑川緑道に隣接した住宅街内の商店街「エーダンモール深沢」のマスコットキャラクター「エモルちゃん」が11月2日、世田谷区から特別住民票の交付を受けた。交付は用賀商店街「よっきー」に次いで2人目。

交付式で保坂区長と記念撮影（中央＝安田理事長）

　同商店街は、1945（昭和20）年3月10日の東京大空襲で家屋を失った人々のために作られた「戦災者住宅」（住宅営団）内に商店が集まり、地域の人々から「エーダン商店街」という通称で親しまれるようになったことが始まり。1972（昭和47）年に「東深沢商栄会」から「東深沢商店街振興組合」に組織を改編後、1983（昭和58）年に世田谷区ショッピングプロムナード整備モデル商店街の指定を受け、1987（昭和62）年3月に現在の同モールが完成した。現在の加盟店数は約50店。

　同モールのマスコットキャラクターを務めるエモルちゃんは、モール内の街路灯をLED電灯化したことを記念して昨年誕生。「光」をイメージして作られ、商店街のイベントなどに登場し親しまれている。名前は近隣の区立東深沢小学校の生徒を中心に募集。約250人から応募があり、14人が挙げたという「エモルちゃん」に決定した。「エ」がエコと営団の「エ」、「モル」が「（エーダン）モール」を意味する。同住民票については、今年4月に保坂展人世田谷区長が来街した際に「直談判」したことで交付が実現したという。

　同振興組合の安田晋一理事長は「この商店街の特色は地域からたくさんの応援があること。近隣の学校やPTA、おやじの会、町会、老人会などとの連携がとてもうまく行っていることが自慢。子どもから高齢者まで安全・安心に集える街」と来街を呼び掛ける。