「ウルトラマン商店街を歩く合いガモ」としてテレビに出演した、合いガモの「ムルチ」が話題になっている。
「ムルチ」は砧に住む原一菜さんが飼う雄の合いガモで、週に2回ほど原さんを追い掛けて買い物に行く。この愛らしい様子は「ひもにつながれず、主婦を追い掛けて歩く合いガモの姿を見た」とブログ上で話題になり、テレビ番組にも取り上げられた。テレビ朝日系の「ナニコレ珍百景」では東京の珍百景に登録されたほか、テレビ東京系の「モヤモヤさまぁ~ず2」の経堂編でも紹介され、「モヤさまアワード2012」にもランクインした。
「ムルチ」は、原さんがアヒルとカモの卵を120個ほど友人から譲り受け、自らホットカーペットを使って温めてふ化させた。名前は大和言葉の呪文から「新しく生まれる、誕生する」という意味の「むる」と、エネルギーを意味する古語「ち」から名付けた。主な食べ物は鶏の餌だが、成長するにつれ、最も好きな食べ物はスパゲティになったという。
原さんは「ムルチ」と共に買い物に行く理由を「最初は運動が必要だと思い、家の周辺を散歩していたのだが、次第に日々の買い物にも付いて行かせるようになった。生まれて最初に見た私を親だと思っているので、ひもをつながなくても後を追いかけてくる」と話す。合いガモは本来、空を飛べる鳥だが、親だと信じる原さんが「空を飛べない」ため、飛ぶという行為を身に付けていない。原さんはメディア出演後の反応を「テレビの出演後は特に注目されるようになり、買い物に連れて行くと周りに人だかりができるようになった」と話す。