二子玉川商店街の「藤屋ベーカリー・ジュン」(世田谷区玉川4、TEL 03-3708-3030)の店主夫妻が6月6日より、渋谷パルコのパルコミュージアムで始まった企画展で70代の「はたらく人」代表として紹介されている。
写真が展示されているのは、作家・糸井重里さん主宰のウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」の創刊15周年を記念した企画展「ほぼ日・はたらきたい展。」。「働くこと」をテーマに、過去のアーカイブから現在進行中のプロジェクトまでを紹介し、「これからの時代の新しいはたらきかた」について考えるもの。
展示内容は「糸井重里と『ほぼ日刊イトイ新聞』の15年」「99のはたらく人のことば」「東北の仕事論。と気仙沼のほぼ日」や「みうらじゅんに訊け!特別編」など全7項目。同店の松田武司さんと恵美さん夫妻は「はたらく人の顔・手・道具の写真展」コーナーで紹介されている。「いきいきと働く人の表情や姿にもヒントがある」と、文字や言葉だけでなく視覚的なアプローチで19歳から92歳までの各世代の「はたらく人」10人の「顔・手・道具」を撮り下ろした「展覧会内展覧会」。
同店近隣に在住する東京糸井重里事務所「乗組員」の木下奈保子さんが、同店を「朝早くから夜遅くまで夫婦で楽しそうに営業している老舗パン屋さん」として記憶していたといい、今年3月に店主の松田武司さん(75)が術後退院の翌日から営業を再開していたことを報道で知り、感銘を受けて同展への「出演」を依頼した。「夫婦の良いチームワーク」という働き方に着目したという。
以前からその言葉をノートに書きとどめることもあるほど糸井さんのファン、という恵美さん。同展初日は同店休業日に当たるものの、あいにく日中は病院の診察予約が入り、その後は「お店の仕込み作業がある」ため来場できなかったが、「取り上げていただき、とてもうれしく感激しています」と話していた。
開催時間は10時~21時(最終日は18時閉場、入場は30分前まで)。入場料は、一般=500円、学生=400円、小学生以下=無料。今月17日まで。