山野草や観葉植物も取りそろえる生花店「VALLEY OF FLOWERS」(世田谷区祖師谷3)が7月13日、祖師谷ふれあいセンター前に移転した。
移転先は、前店舗があった世田谷総合支所前から徒歩4分ほどの場所で、店舗は新築アパートの1階部分で店舗面積は約10坪。季節に合った花選びにこだわる店主の西山正司さんは、通年で楽しめる花はほとんど扱っていない。常時30種類ほど置いている花は、いずれも控えめな色合いのものが多く、開店当初、子どもが「葉っぱ屋」と呼んでいたほど緑の映える店内になっている。そのほか、観葉植物、花や緑にあうナチュラルテイストの小物も多く取り扱う。
西山さんは19歳のころから生花業に親しみ、成城地域で20年ほど経験を積んできたベテラン。以前の店での常連客も多かったが、間口を広げた営業スタイルよりも、花を求めて訪れる人とのより深いコミュニケーションを大切にしたいと考え、駅前から少し離れた場所への移転を決めた。
リニューアルでは、前店舗で使っていた愛着のある材木を再利用し手仕事で内装を仕上げた。店内奥には大きな作業台を設置。月に1度、季節の花に合わせて寄せ植えやブーケ、リースなどのアレンジ(4,500円)を作る教室「花あしらいの会」も開いている。
「日常生活の中の植物は落ち着きを与えてくれる。一輪挿しと葉物だけでも構わない。これからも植物を飾る楽しみ方を提案していきたい」と西山さん。
営業時間は11時~19時。庭づくりの相談にも応じる。