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二子玉川で町会掲示板「リデザイン」プロジェクト、情報「一紙面」に

創刊号編集メンバーの皆さん

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 世田谷区の玉川町会主宰で地域の課題や活動について話し合う「二子玉川100年懇話会」は、同町会内掲示板20カ所を有効活用し街情報などを「一つの紙面」で伝える「掲示板リデザインプロジェクト」を発進させ8月3日、創刊号を掲出した。

町会掲示板

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 同会は2009年の発足以来、一般に「二子玉川」と呼ばれるエリアの核となる玉川町会(玉川1~4丁目、芳賀孝会長)が中心となり、「100年先の街づくりを考える場」として2カ月に1回の頻度で地域の関係団体、小学校やPTA、玉川警察署と商店街、玉川高島屋、東急電鉄などが参集して取り組む地域プロジェクト。現在、同町会の全世帯数は約6000で人口は約1万2000人、エリア面積は約1平方キロメートル。町会への加入世帯カバー率は約55%で、同会ではこれまでに新加入世帯などへ同街の歴史や地理などを掲載した「ものしりマップ」や「震災対策マップ」を作成配布し、災害時要援護者支援や「ご近助広場」を実施してきた。

 今年2月3日、同会は東急電鉄が推進する、二子玉川を実験都市として企業と地域が連携してつくる「クリエイティブ・シティ・コンソーシアム」の活動拠点である二子玉川ライズ内「カタリストBA」で初の共同検討ワークショップを開催。55人が参加し「ITでできること。人でツナグこと。」をテーマに話し合った。その中から、同町会や商店街などの有志メンバー5人による同町会内掲示板約20カ所を有効活用した情報発信を考える「掲示板リデザインプロジェクト」が誕生した。

 同プロジェクトの目的について、取りまとめ役を担う佐藤正一さんは「二子玉川の街にばらばらに流れる情報を、新旧や246号線を基点とした東西の境なく収集し、英知を集めて編集・表現し、『one voice』として発信すること」と話す。情報受信者のターゲットは同エリアの住民を核とし「地域の人たちの活動を盛り上げ、来街者も仲間になってくれれば」とも。

 情報はA1用紙にカラー印刷したポスター1枚へまとめて掲載。フォーマットデザインやページデザインは町会メンバーが請け負った。掲載内容は、住民参加につながるイベント情報を中心に同プロジェクトメンバー5人が編集会議で決定する。掲出頻度は年に3回、今年度は現在掲出中の8~9月版の後、10月~11月版と早春版を予定する。

 佐藤さんは「将来的には掲出頻度を増やし、商業施設内の案内板やデジタルサイネージ、マンション掲示板などへの掲載協力をお願いすることも考えたい。街の好ましい景観にも役立つ、地域視点の掲示板にしたい」との展望を示した。

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