東急電鉄(渋谷区)は、2011年3月に開業した二子玉川駅直結の商業施設「二子玉川ライズ・ショッピングセンター(S.C.)」の2013年度売上高・年間来館者数が過去最高を記録し、同駅の1日平均乗降客数が開業後約20%増加したと公表した。
昨年10月に同ガレリアで開かれたイベント「二子玉川ライズつなひき祭2013」の様子
東急電鉄と東急不動産が運営する同S.C.は、店舗面積約34万9000平方メートルで総店舗数は約160。同駅東側エリアに「ステーションマーケット」「タウンフロント」「リバーサイド」を配し、バスロータリーへとつながる通路はガラス張りの屋根をかけた中心広場「ガレリア」としての機能を持たせ、街へ新たな人の流れを生み出している。2015年春には第2期事業の工事が終了し、高層棟にオフィス、ホテル、低層棟にシネマコンプレックス、フィットネスクラブ、商業店舗が開業予定で、大規模な屋上緑化施設や歩行者専用通路が整備される予定。
同S.C.の昨年度(2013年4月~2014年3月)における売上高は全館合計で272億1,000万円(2012年度対比105.5パーセント)。2012年10月から18カ月連続で昨年対比超を記録し、現在も更新を続けている。総来館者数は1829万9000人(2012年度対比112.1パーセント)。同S.C.は好調要因に「東急フードショーをはじめとした日常使いのニーズが高い店舗に加え、毎月実施しているクレジットカードのポイントアップ施策や駐車場サービスの向上が、リピーターの確保につながった」ことなどを上げる。
また、同駅の1日平均乗降客数は開業後3年間で約20%増加(2012年度=約12万3911人、内訳=田園都市線=7万9261人、大井町線=4万4650人)。同社は、中央広場である「ガレリア」でさまざまなイベントを展開してきたことが来街者の増加に寄与した、と分析している。