二子玉川駅西口の「ケンタッキーフライドチキン 二子玉川店」(世田谷区玉川2、TEL 03-3709-7708)が10月7日、店頭に設置する立像2体・通称「フタコの双子カーネル」のハロウィーン用の仮装姿を披露した。
ケンタッキーフライドチキンの創業者カーネル・サンダースの立像の高さは、同氏の60歳時とほぼ等身大で173センチメートル。カナダの店舗でイベント用に制作されたものを原型に、日本からの北米視察団が帰国後に複製し、1970年初頭からPR目的で店頭へ設置した。設置は日本国内のみに見られ、現在ハワイ、タイ、フィリピン、韓国、台湾、中国などに置かれるものは日本から贈られたものがほとんど。通行の妨げになるなど店舗の立地によって立像を設置できないこともあるため、国内店舗約1150店のうち約1000店が設置しているという。
基本的に各店に1体の同立像だが二子玉川店には2体あり、2011年ごろから住民や常連客らの間では「フタコの双子カーネル」として話題になり、親しまれていた。2010年に閉店した青葉台店から「フタコ(二子玉川)だから『双子のカーネルおじさんでいいんじゃない』と譲り受けた」と高梨義久店長は経緯を明かす。
生前、常に白いスーツを着ていたという同氏にならい、同立像も全国共通で「コスプレ」を行うのはクリスマス時のサンタクロースの衣装のみ。店舗ごとに「鬼のカーネル」(2月)、「お内裏カーネル」(3月)、「武者カーネル」(5月)、「七夕カーネル」(7月)のほか地元チームのユニホームを着せた「Jリーグカーネル」などがあるが、二子玉川店ではこれまで11月1日からの「サンタクロース」と4月29日からの「武者」を披露しており、いずれも千代紙やダンボールで店舗従業員が作った手製のものだった。
今回、同店初の「ハロウィーン仮装カーネル」を10月7日の開店時に披露。同店の女性スタッフ3人が仕上げた。全国店舗の中でも数年にわたり上位に位置する同店だが、高梨店長は「二子玉川東エリアの再開発により人の流れが大きく変わった。西エリアの盛り上げに貢献できればと企画した」と話す。「29日~31日には店内で子ども向けにハロウィーン企画を考えている」とも。
同店の営業時間は7時~22時。ハロウィーンの仮装は10月末まで。