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世田谷の母親グループ、「地域の共感」募り福島の児童養護施設へ100万円寄付

募金箱と集まった募金

募金箱と集まった募金

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 世田谷区内の保護者らで結成する「世田谷こども守る会」は昨年12月24日、「東日本大震災チャリティー サンタプロジェクトfor福島キッズ」の募金活動で集めた支援金約100万円を福島県内2カ所の児童養護施設へ贈った。

募金箱を設置したスーパー「Cocohana(ココハナ)」(世田谷区桜新町)

 同会は2011年に起きた東京電力福島第1原発事故をきっかけに、子どもたちを放射能による健康被害から守ることを目的として区内在住の幼稚園・保育園や小中学校保護者ら約20人が立ち上げたボランティア団体。これまで、「安全な給食」を求めて世田谷区へ給食の放射能検査を求める要望書を提出したほか、同区教育関連施設の放射線量測定を求めるなど、教育委員会や行政との定期的な話し合いや勉強会を行ってきた。現在の会員数(メーリングリスト登録者数)は約500人。

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 同会では「福島を忘れないという思い」(同会共同代表瀬田美樹さん)から、2011年以降毎年クリスマス時期に「福島の子どもたちへの支援」のための募金活動を続けてきた。2014年で4回目。

 今回の募金活動は11月25日~12月22日の期間中、同区内外の計37カ所に募金箱を設置して実施。フェイスブック、ツイッターなどのSNSでも呼び掛けを行った結果、同会口座への振込総数は100件に上った。募金総額は106万2,854円で、金額は初回から増え続けているという。区外では、自由が丘など近隣店舗のほか、渋谷のブティック、大分市の小料理店、神戸市の日本料理店と社会福祉施設など、同会メンバーの勤務先や関西の移住先への働き掛けによって設置が実現した。

 支援金の寄付先は2012年以降、「青葉学園」(福島県福島市)と「いわき育英舎」(福島県いわき市)の2カ所の児童養護施設に絞っている。同会共同代表で二子玉川在住の堀智子さんは「2012年以降は、最も支援が届きにくく家庭という後ろ盾がない児童養護施設の子どもたちへの支援を続けている」と明かす。今回は、築50年の施設建て替えを行う予定の青葉学園へは助成金では賄うことができない「カーテン代」として64万7,486円を、いわき育英舎へは2015年度から支援が打ち切られる「家庭教育費(家庭教師費用)」として41万5,369円を、いずれもメッセージカード、子どもたちへのお年玉袋、堀さん手製のアロマハンドクリームを添えて贈った。

 堀さんは「震災からもうすぐ4年。人々の関心が薄れていくのを感じる中、募金を設置してくれる協力店が増え、全国からの支援もあり、結果として前年を越える『気持ち』をお預かりすることができた。徹夜で集計をして合計額が100万円を超えた時はうれしくて涙が出た」とホッとした表情をみせる。また、同プロジェクトは「地域の力で成り立っている」と話し、大きな宣伝の手段が無い中で保護者同士の口コミや店との信頼関係など、「小さなつながりの積み重ねのおかげで募金が集まっている。世田谷の人たちには『共感する力」がある」とも。

 同プロジェクトは2015年も実施する予定。詳しくは12月ごろ、「世田谷こども守る会」のホームページに掲載される。

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