8月22日に同時開催された世田谷区主催「第37回たまがわ花火大会」(世田谷区鎌田)と川崎市主催「「川崎市制記念多摩川花火大会」」(川崎市高津区諏訪と世田谷区立二子玉川公園)の来場者数が世田谷大会39万人、川崎大会約30万8000人の計69万8000人に上ったことが明らかになった。
開催翌日の一斉清掃活動「多摩川クリーン作戦」の様子(8月23日8時、兵庫島公園周辺)
同地での花火大会は1994年以降、二子玉川駅付近の二子橋を基点に世田谷区側と川崎市側で同時開催されている。昨年の来場者数は世田谷区=38万人、川崎市=29万2000人の計67万2000人で、今年は対前年比103パーセントで2万6000人増となった。
世田谷の「たまがわ花火大会」は、地元団体主導で灯籠流しや盆踊りなどを企画する夏の行事だったが、次第に観客が増加し、さまざまな取り組みを実施しながら区民参加型のイベントに成長。2007年から有料協賛席制を導入し、区内の法人や地元商店街、自治会や「おやじの会」などが参加する夜店の出店制となった。昨年同様、「テーブル席」(3万円)、「シート席」(1万2,000円)、「イス席」(4,000円)など、いずれも全席が完売した。
川崎市が2013年に新設した「世田谷区立二子玉川公園」(玉川1)内など、東急田園都市線より下流の東京側の会場の来場者は約7万8000人。同会場の昨年の来場者数は6万2000人。多摩川河川敷の整備が完了したこと、今年4月の新商業施設「二子玉川ライズS.C. テラスマーケット」の開業などにより、大きく来場者数を伸ばした形。
花火大会翌日は、河川敷など周辺一斉清掃活動「多摩川クリーン作戦」を朝8時から開催。世田谷区側の兵庫橋や宇奈根会場など3カ所の受付会場では、地域住民や地元企業、学生などの人幅広い年齢層の1264人が参加。手袋、ごみ袋、はさみの支給を受け、清掃を行った。