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世田谷のママ、福島の児童養護施設への寄付金募る サンタプロジェクト5年目へ

募金箱作りに集まった母親ら(12月2日撮影)

募金箱作りに集まった母親ら(12月2日撮影)

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 世田谷区内の保護者らで結成する「世田谷こども守る会」は現在、「サンタプロジェクトfor福島キッズ」の募金を受け付けている。

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 同会は2011年に起きた東京電力福島第1原発事故をきっかけに、子どもたちを放射能による健康被害から守ることを目的に区内在住の幼稚園・保育園や小中学校保護者ら約20人が立ち上げたボランティア団体。これまで、「安全な給食」を求めて世田谷区へ給食の放射能検査を求める要望書を提出したほか、同区教育関連施設の放射線量測定を求めるなど、教育委員会や行政との定期的な話し合いや勉強会を行ってきた。現在の会員数(メーリングリスト登録者数)は659人。

 同会では「福島を忘れないという思い」(同会共同代表瀬田美樹さん)から、2011年以降毎年クリスマス時期に「福島の子どもたちへの支援」のための募金活動を続けてきており、今年も引き続き福島県内の児童養護施設「青葉学園」と「いわき育英舎」両施設への支援を行う。支援のテーマは「学びを支援する」。

 募金活動開始から5年、両施設から実情を聞いて施設などの「ハード面」の支援から教育・学びという「ソフト面」の支援へと募金の使途を広げることに決めた。青葉学園の保育士を目指す高校3年生のための「大学進学費用」の一部にも充て、いわき育英舎では高校生15人の「部活動費用」のうち、ユニホームや遠征費など、国や自治体からの補助が得られていない部分に充てるという。

 今回から新たに「NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ・福島」へも支援を行い、保養や安全な遊び場を必要とするひとり親家庭をサポートする。

 瀬田代表は「経済的困窮や虐待といったつらい経験をくぐり抜けてきた子どもたちに、学ぶことを通して自己肯定感を得てほしい。それは子どもたちが将来自立していく上で、大きな支えにもなる。全ての子どもたちに等しく未来が開けるよう、一人でも多くの方にこの募金に参加していただければ」と呼び掛ける。

 募金振り込みと協力店に設置した募金箱で、は12月21日まで受け付ける。募金箱の設置可能な店舗も募集中。振込先や募金箱設置店舗など詳細は同会ホームページで確認できる。

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