買う 暮らす・働く 学ぶ・知る

砧に若者向けフリーペーパー「ココキヌタ」-編集長は地元育ちの大学院生

「ココキヌタ」編集長の田中さん(左)とデザインチーフの川口さん(右)

「ココキヌタ」編集長の田中さん(左)とデザインチーフの川口さん(右)

  • 0

  •  

 世田谷区祖師谷在住の大学院生が編集長を務める若者向けフリーペーパー「ココキヌタ」の第2号が11月2日、発行された。

[広告]

 学生団体「ジモトプロ」の最初のプロジェクトとして、世田谷区砧地区の若年層まちづくりコミュニティーの創出を目的に今年5月に創刊した同誌。季刊発行を目指し、学生有志により運営されている。成城~経堂周辺をカバーする広域砧地区の情報を扱う。

 編集長の田中久貴さんは生まれも育ちも祖師ヶ谷大蔵で、現在は早稲田の大学院生。「近くにはいくつか大学もあるが、学生たちは飲み会や休日など都心へ出て行ってしまう。若い世代に地元の魅力が知られていないと感じた。自分たちで学生目線の情報を発信することで地元が見直されるきっかけをつくりたかった」と創刊の経緯を話す。

 ターゲットは10代後半~20代の若い世代で、クーポン誌などと一線を画し、読み物として読み応えのあるものにしたという。デザインは多摩美術大学在学中の川口さんが担当。写真や記事を充実させ、女子学生が手に取りやすい仕上がりにした。

 今号のテーマは「朝活」。「朝活のススメ」として、朝から営業している地元のカフェの紹介を中心に、身体を目覚めさせるヨガのポーズ、朝食レシピなどを紹介している。

 「最初は見本誌も無く配布場所も決まっていない中、取材や広告、設置依頼など全てが大変だった」と振り返る田中さん。最近では付近の大学や商店、郵便局など配布場所も増え、地元のウルトラマン商店街とのつながりもできた。「フリーペーパーを足掛かりに、ウェブ展開やイベント開催も視野に入れ、地域コミュニティー・地域経済の活性化に貢献していきたい。ゆくゆくはそれぞれの店からも直接情報発信できるプラットフォームを作れれば」と意欲を見せる。現在、デザインやウェブのできる人を募集しているという。

 装丁はB5サイズ、フルカラー、16ページ。発行部数は6000部。地元協力店や大学などに置くほか、電子書籍としてiPadなどからもダウンロードできる。無料。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース