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静嘉堂文庫美術館で「岩崎家の人形展」-童子雛人形・御所人形行列展示

五世大木平蔵製 童子雛人形 のうち内裏びな (個人蔵) 昭和初期

五世大木平蔵製 童子雛人形 のうち内裏びな (個人蔵) 昭和初期

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 静嘉堂文庫美術館(世田谷区岡本2、TEL 03-3700-0007)で現在、「岩崎家の人形展」が開かれている。

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 三菱第2代社長岩崎弥之助と同第4代社長小弥太の父子2代によって設立された同館。同展では、岩崎家にゆかりのある「童子雛(ひな)人形」と御所人形行列を展示している。

 童子雛人形は、小弥太が夫人の孝子に贈ったもの。戦後散逸していたが、人形愛好家桐村喜世美さんが収集し、同展で人形15体の全てと道具類の一部が再びそろった。同館所蔵の木彫彩色御所人形「鯛車曳き」「宝船曳き」「七福神」「餅つき」は、小弥太の還暦祝いに夫人孝子が贈った58体から成る人形行列。日本の童子や七福神らが小弥太の干支(えと)であるウサギの冠をつけ、楽しげに集いことほぐ姿に作られている。製作は、京人形司の老舗「丸平大木人形店」の五世大木平蔵が手がけた。

 「衣装の隅々まで彫刻で表し、とりどりの絵の具で細かく彩色して仕上げたもので、一つひとつに岩崎家の家紋『三階菱』があしらわれている」と同館学芸員の長谷川祥子さん。「行列の主人公というべき布袋に小弥太の姿が、弁天に孝子夫人の姿が写されており、両者が一つの箱に収められるあたりに人形好きであった夫人の思いやアイデアが込められている」とも。

 開館時間は10時~16時30分(入場は16時まで)。月曜休館(祝日の場合は開館、翌火曜休館)。入場料は、一般=800円、高校生・大学生=500円、中学生以下無料。3月21日まで。     

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