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「世田谷区民写真展」授賞式-群馬県川場村在住者がグランプリに

第21回グランプリ受賞者の星野忠雄さん

第21回グランプリ受賞者の星野忠雄さん

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 「第21回世田谷区民写真展」の授賞式が4月8日、世田谷美術館(世田谷区砧公園1)講堂で開催された。

世田谷区民写真展の様子(世田谷美術館1階区民ギャラリー)

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 世田谷区に在住・在勤・在学のアマチュア写真家を対象に作品を公募する同写真展。2006年度からは同区と「区民健康村相互協力に関する協定」を締結している群馬県川場村からも応募が可能になった。主催は「せたがや文化財団」で、審査員は写真家の秋山亮二さんと写真家で女子美術大学教授の茅野義博さんが務める。例年1月に開催されるが、本年度は会場の世田谷美術館の改修工事に伴い3月31日~4月8日に1階区民ギャラリーで開かれた。

 今回の応募総数は917点。そのうち、「入賞」79点(グランプリ1、金賞3、銀賞5、銅賞10、優秀賞20、奨励賞40)で、「入選」195点。最年少の応募者は3歳だった。審査に当たった茅野さんは授賞式で、「身近なものを撮った作品が多かったのが印象に残った」と話した。「被写体が身近であればあるほどオリジナルな写真である、ということ。形にとらわれず、オリジナルであることを楽しんでほしい」とも。

 グランプリは群馬県川場村の星野忠雄さん(47)の「雪降る中を」。同村のアマチュア写真家が同賞を受賞するのは初めて。受賞作は門前地区で毎年2月11日に行われる「春駒まつり」を写したもので、女装した若者が唄と踊りを披露しながら家々を回り、家内安全と養蚕豊作を祈願する行事での一コマ。

 建設会社の社員である星野さんは、写真が高校時代からの趣味。「川場村文化協会写真部・写友ほたか」に属し、同展に応募が可能になった2006年度以来、同村のイベントを写した作品を応募しているという。授賞式には川場村から写友を伴い参加し、「30年の歴史を持つ川場村と世田谷区の交流の一環で、世田谷の人々に川場村の文化を紹介できうれしい」と喜びを語った。

 受賞した優秀賞以上39点の作品は、同区と姉妹都市提携をしているバンバリー市(オーストラリア)の公共施設で開催する「交流写真展」でも展示される予定。

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