二子玉川ライズ・ショッピングセンターで3月3日、玉川消防署が大規模な消防演習を実施した。
同演習は、3月1日から始まった春の火災予防運動の行事として、3月17日にグランドオープンを控えた同SCを舞台に事業所と消防隊が連携して行う実践的なもの。同SC関係者50人、災害時支援ボランティア10人、玉川消防団第7分団3人、玉川消防署51人が参加。玉川消防署からはしご車など10台の特別車両も出動した。
10時00分に「8階部分から出火し複数の逃げ遅れがある」との想定で、同SC自衛消防隊による119番通報、初期消火と来客の避難誘導、到着した消防隊と連携しての消防訓練を行った。 訓練後半では「4階に逃げ遅れた人がいる」という設定の下、はしご車による救護演習やレスキュー隊による屋上からの緊急脱出も。
訓練を指揮した鹿島署長は「火災を発生させないことが一番重要。『火の用心』の気持ちで火災の原因を根絶し、お客さまの安全を守りつつ、この施設が東京の人気スポットとしてランドマーク的な存在に発展することを願っている」と講評した。
最後に同SC運営部の秋山部長は「二子玉川ライズは毎日数千人が働き数万人が訪れる場所になる。防災意識を高めて消防署や地元の方と協力して安全で安心な施設にしていきたい」と演習を締めくくった。