第三京浜玉川インターチェンジ横の玉川野毛町公園(世田谷区野毛1)で10月20日・21日、「第5回野毛古墳まつり」が開催される。
同公園内にある「野毛大塚古墳」は、今から約1600年前に多摩川周辺を治めていた王の墓で、全長約82メートル、高さ約10メートルの帆立て貝式前方後円墳。この方式の古墳としては日本で最大級の規模を誇る。「以前は自由に古墳に立ち入ることができたため、修復が必要な箇所も出ている。古墳をより多くの方に知ってもらい、保存の大切さを伝えることを目的に2008年から『野毛古墳まつり』を始めた。例年2日間合わせて700人ほどの方に来場していただいている」と世田谷区教育委員会文化財係江口さん。
当日は、世田谷区の学芸員による「古墳解説」、火おこし体験や古代食を味わえる「古代体験コーナー」、出土品展示などの古墳にまつわるものに加え、野毛町会による綿菓子、焼き鳥、コロッケ、スーパーボールすくいなどの屋台も出店。「古墳解説」では、午前は野毛大塚古墳に上がるコース、午後は2時間ほどかけて等々力渓谷付近の古墳群を巡るコースを用意する。
「今回新しい取り組みとして、『古代体験コーナー』でペーパークラフトを行う。のげカブトという古墳時代のカブトを再現したものや大塚古墳の模型や古代の人々を紙工作で作る」と江口さん。「最近話題になっている赤米と黒米を白米と混ぜ、火をおこして土器で炊く古代食もぜひ楽しんでほしい」とも。
開催時間は10時~15時30分。屋台以外は参加無料。イベント受け付け当日、現地で行う。