二子玉川駅で12月16日、4歳から7歳までの子ども4人が同駅の「一日駅長」を務めた。
同駅長体験は、先月25日に開催された同駅から旧砧線跡に沿ってウオーキングするイベント「砧線(きぬたせん)ふれあい散策」に参加した小学生以下を対象に募集。同イベントコース途中に設置された4カ所のポイントでシールを全て集めてゴールした子どもたちが、同駅の佐藤仁志駅長と「じゃんけん大会」を行い、勝ち抜いた4人が「一日駅長」の座を射止めた。
同イベントは東急運輸営業部による「ココロつなぐプロジェクト」の一環として同駅係員の発案から企画されたもので、昨年に続き2度目の開催。「当駅の若手係員が中心となって子どもたちに喜んでもらおうと一生懸命に準備した」と佐藤駅長。
当日は10時から駅舎内会議室で家族に見守られながら「任命式」を実施。子どもたちはプレゼントされたネームプレートを胸に付けて仕事内容について説明を受けた。「ふたご座からやって来て普段は多摩川に住んでいる」という「ニコタマ星人」とのジャンケンゲームで緊張をほぐした後、駅舎内を探索。普段目にすることのできない仮眠室、更衣室、食事室、券売機バックヤードなどに目を輝かせていた。その後、東急の制服制帽を身に着けホームでの指さし確認やマイク放送体験を行うと、姿を目にした駅利用者から「かわいい」という声も上がっていた。会議室に戻り、同駅係員手製の電車パズルゲームで景品をもらい、最後に同じく同駅係員手製の駅長札、認定証、同駅長から一人一人に宛てたメッセージが添えられた駅員手帳を受け取って13時に解散した。
いずれも東急沿線在住という参加者らは、帰り際に大きな声で「楽しかった」「ありがとうございました」と同駅係員らにあいさつした。当日の進行を務めた同駅係員の吉田明華さんは「保護者の方から『これからも二子玉川駅を利用します』と言っていただけたのが一番うれしかった」と話した。