世田谷・中町の自然食品店「百匠(ひゃくしょう)工房」(世田谷区中町5、TEL 03-5760-6251)が9月3日、岩手県一関市藤沢町の「藤沢ラズベリーファーム」の「有機JASブルーベリー(生果実)」の店頭販売を期間限定で始めた。
同店は同農園が経営する「生産者シェアショップ」の1号店で、6月に開店。同農園は1999年に山を開墾してできた国内初の有機JAS認定オーガニックベリー園で、農薬・化学肥料・除草剤にさらされた事のない「自然を有効に活用した」環境でラズベリーやブルーベリーを生産している。
同店で接客に当たる金子夕起子店長が13年前、「自分の家族にも安心してすすめられる食」を求めて東京から岩手へ入植し自らの手で開墾。標高300メートルの地にある約4万平方メートルの敷地内には多くの動植物や昆虫が生息しており、作物はその生態系の一部として下草を鎌で刈り取りながら育てるという。
約700平方メートルの畑に実る約300本のブルーベリーの木から、例年9月から10月末までに約800キロを収穫する。品種は「ラビットアイ」系。5人の同農園スタッフが一粒ずつ選別して摘み取ったものを1日限定10パック(1パック100グラム、400円)前後を直送し、同店店頭で販売する。
天候などにより収穫状況は変わるが、秋が深まるにつれ甘みが強まるので「出始めのころはサラダや肉料理に、終盤はそのままを楽しんでほしい」と金子さん。「食に関する情報提供も当店の特徴」と話す通り、「旬の味を生かした意外なレシピをぜひ聞きに来ていただければ」と呼び掛けた。
営業時間は10時~18時。月曜定休。