世田谷・中町に自然食品店「百匠工房」-岩手生産者が直営セレクト店

「百匠工房」金子夕起子さん(左)、大木麻衣子さん(右)

「百匠工房」金子夕起子さん(左)、大木麻衣子さん(右)

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 世田谷区中町の駒沢通りのバス停「電々アパート前」近くに6月5日、自然食品と有機食品店「百匠工房」(中町5、TEL 03-5760-6251)が開店した。

店舗外観

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 同店は岩手県一関市藤沢町の「藤沢ラズベリーファーム」が経営する「生産者シェアショップ」の1号店。同農園は1999年に山を開墾してできた国内初の有機JAS認定オーガニックベリー園で、農薬・化学肥料・除草剤にさらされたことのない環境で作物を生産している。同店では、同農園や志を同じくする全国の生産者らの作物やその加工品を販売する。同販売事業は農林水産省が推進する、地域資源を活用した農林漁業者による新事業の創出と農林漁業などの振興を図り食料自給率の向上に寄与することを目的とした本年度の「六次産業化・地産地消法に基づく事業計画」の認定も受けている。

 同店の企画・立ち上げと商品仕入れを担当する同社企画営業部の大木麻衣子さんは、同店のコンセプトについて「素材を知り尽くした百姓(百匠)たちがお薦めする、安全で高品質な食品を提供するセレクトショップ」と話す。店舗面積約7坪の店内に、化学肥料を一切使わない有機栽培や作物に合わせ必要最低限にとどめて育てたものを並べる。現在は、岩手県産品を中心にジュースなどの加工品や冷凍食品に加え、化粧水やせっけんなども置くほか、パレスチナのオリーブオイルなどのフェアトレード商品も扱う。今後、野菜などの生鮮品販売も行い、秋以降には同農園の希少なラズベリーも期間限定で登場する予定。

 店頭に立ち主に接客を担当するのは大木さんの母親である金子夕起子さん。13年前に「安全な食」を求めて東京から岩手へ入植し、同農園を自らの手で開墾した金子さんは、農業や食に関する知識が豊富。「食に関する情報提供も当店の特徴。どんなことでも気軽に聞いて」と話す。横で話を聞いていた大木さんは「規模が小さすぎて流通にはなかなか乗らない、だけどとってもおいしい『都会のバイヤーさんには見つけられないディープすぎる発掘品』を、お百姓ネットワークを駆使して取りそろえていますのでぜひ気軽にのぞきに来ていただければ」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は10時~18時。月曜定休。

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