成城にオーガニックスーパー、九州有機野菜や玄界灘の天然魚を直送

同店の店頭

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 成城通りの都立総合工科高校向かいに2月1日、九州産自然食材専門店「natural natural(ナチュラル ナチュラル)成城店」(世田谷区成城9、TEL 0120-710-716)がオープンした。店舗面積約40坪の店内は、ロンドンにあるグローサリーをイメージした白と黒のツートンカラーに、黒板風の内装の壁に手描きで野菜や魚などがデザインされている。

その日に水揚げされた天然物が並ぶ鮮魚売り場

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 ロンドンと福岡に計4店舗の姉妹店を持つ同店。2011年の原発事故以降、食への不安が広がる中、自分たちが安心できる食べ物を求める都内の母親らが協力会社と共同で出店を決めた。同店を運営する協同(世田谷区成城)社長の田中奈緒さんも、1児の母。成城エリアでテナントを探したのは、「食に対する意識が高く以前からオーガニックへの考え方が盛んなエリアだから。野菜、魚、生活用品などここだけで買い物が済むように、幅広い品ぞろえにした」(田中さん)。野菜、肉、魚、米、乳製品、加工品、菓子、パン、生活用品など3000点を扱う。

 野菜は主に九州の契約農家から直送。放牧して育てた「走る豚」、「健康あか牛」(以上熊本県産)は一頭買いで枝肉を各店舗でスライスする。魚は、長浜市場(福岡県)で仕入れる天然物のみを扱い、魚を朝一番に空輸、10時に羽田まで引き取りに行き、水揚げされたその日のうちに店頭に並べるなど、鮮度にこだわる。

 乳製品では、熊本県内の単一農場の原乳のみを使い専用工場でパック詰めするなど生産者の顔の見える製品作りを行っているオリジナルブランドの牛乳「うしのおっぱい」(1リットル、346円や、るり渓やぎ農園(京都)のヤギのチーズ(125グラム、1,200円など生産量の少ない品も並ぶ。

 田中さんは「無農薬や有機・添加物を使わないなど自然食品は価格が高くなりがちだが、食べ続けることができる価格帯になるように心がけている。体にも環境にも負荷をかけないライフスタイルを求める人が増える中、同じ理想に向かって頑張っている生産者を応援しながら、自分たちと同じように『子どもに安心なものを食べさせたい』と悩むお客さんをつなぐことができれば」と話す。春ごろには宅配サービスもできるよう計画している。

 10時~20時。年中無休。

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