二子玉川の東京都市大学二子幼稚園近くに10月12日、九州直送食材を使う創作和食バル「ニコキッチン(NICO KITCHEN)」(世田谷区玉川2、TEL 03-6805-6403)がオープンした。店舗面積は約30坪、総席数は42席。
運営は恵比寿の焼き鳥店「炭火道場 別邸」など主に飲食業を経営する「FLAP」(渋谷区)で、同社社長の菅生健二さん(29)は宮崎県出身。同県内大学を卒業後に上京した菅生さんは、「25歳で自分の店を出す」という夢をかなえ、これまでに九州産野菜やコメを現地から直接取り寄せた飲食店や販売を手掛け、独自の仕入れルートを確立した。
創作和食居酒屋の同店では、九州産野菜やコメに加え宮崎県請関水産から毎日空輸する魚介類を使い、「刺身の盛り合わせ」(3種、1,029円~)や「九州の煮つけ」(683円)、「コースメニュー」(2,000円~)など宮崎の郷土料理を中心とした和食メニュー(サラダ5種、おつまみ9種、一品料理12種)を提供する。ほかに、ドリンクメニューにはソフトドリンク(315円~)と生ビール(525円~)、日本酒(525円~)、カクテル(630円~)などのアルコール各種を用意。ワインは約30種(グラス525円~)をそろえる。
「玉川通りの先、南に広がる多摩川河川敷はビーチのような空の広がりがあり、ハワイのように明るいこの街が好き」と出店理由を話す菅生さん。二子玉川の店舗物件を半年以上探し続けて、大通りから少し入った住宅街の中にあり緑が多く、風が吹き抜ける同所に出合ったという。立地を生かし、店外をウッドデッキで囲い、ペット同伴可能なテラス席は21席を設けた。
スタッフは全員宮崎県出身で高校の同級生や幼なじみ。同県内での雇用が少ないため、友人らを東京へ呼び寄せるうちに「宮崎の食材を宮崎の味付けで宮崎なまりのスタッフが提供するお店を多くの人に利用してもらうことで、地元への貢献につながると考えた」と菅生さん。「ランチもティータイムも営業しているのでお子さま連れで気軽に足を運んでほしい」と来店を呼び掛ける。
営業時間は11時~24時。