玉川高島屋S・C（世田谷区玉川3）本館地下1階のグロサリー「富澤商店」（本社＝千代田区）が9月末にリニューアルオープンし、同社初の店内併設クッキングスタジオが連日盛況だ。

通路も広くなった店内の様子

　今年で創業から94年を数える同店は、製菓製パン食材、乾物、和食材など世界の食材のほか製菓製パン器具などの卸・小売り販売を営む。現在、全国で約40店の直営店を展開し、店頭で「おすすめ」レシピの実演や限定商品の量り売りなども行っている。

　リニューアル後は、店舗面積を20坪から40坪へ増床。商品の品ぞろえは大きく変わらないが、点数を約1.5倍に増やし、規格サイズ（量）のバリエーションを豊富にした。内装は「ナチュラル」「ベーシック」「ノスタルジック」「モダン」「スリット」の5つデザインコンセプトに基づいて明るい印象に。店舗出入り口を2つに増やし、店内の通路幅を広く取ることでベビーカーでの通行もスムーズに。

　改装の最大の特徴は、同社初の試みでもある「クッキングスタジオ」の創設。「販売するだけでなく、発信することでお客さまのお役に立てたらという思いで始めた」と同社広報担当の千葉恵さん。シンクやヒーターを囲むカウンターに8席を用意し、同社専属パティシエらの調理の実演を間近で見ることができる。

　実演イベントは毎日行われ、参加費は全て無料。12月は「シフォンケーキミックスでつくるブッシュ・ド・ノエル」（12日）、「ホワイトチョコレートとフランボワーズのムース」（17日）などクリスマスメニューが中心。

　営業時間は10時～21時。