成城学園前駅近くにフルーツパーラー「成城ル・フルティエ(Le・Fruitier)」(世田谷区成城6、TEL 03-3483--1222)が5月21日にオープンし、1カ月がたった。
経営は洋菓子店「オテル・ドゥ・スズキ」(世田谷区千歳台)で、前身は昨年9月に閉店した成城コルティ「オテル・ドゥ・スズキ・フルーツ」。果実をメーンにした生菓子や焼き菓子などの商品販売スタイルは継承しつつ、店名を一新。前店舗へ寄せられていた「イートイン席ではもっと落ち着いて味わいたい」という客の声に応え、駅から通りを1本入った比較的閑静な路面店で再出発を果たした。
店舗面積10坪の店内内装は「フルーツの鮮やかさを引き立てる」白一色、入り口すぐの生菓子を陳列するガラスカウンター奥に全5席のイートインを設けた。同席では旬の果実とアイスクリーム、フレッシュクリームを盛り合わせた「フルーツ&クリームパフェ」(9種、700円~)、旬の果実を生搾りした「フルーツジュース」(750円~)、「レモンスカッシュ」(650円)、「アボカドミルク」(750円)のほか、ミネラルウオーターを48時間かけて純氷に使用する夏季限定の「フラッペ」は、「パイナップル」「すいか」「いちご」(以上700円)、「みぞれ」(850円)など7種を提供する。
生菓子は「同店定番」(坂本和広店長)の「フルーツロール」(600円~)、「旬・イチジクほうじ茶ブラマンジェ」(620円)、「フルーツ杏仁」(650円)、「西瓜の果肉ゼリー」(600円)など、常時25種類ほどを旬に合わせて並べる。「あまり手をかけ過ぎず、果実の元から持つ甘みを大切にしている」と坂本さん。「あえてカットせずに元の形が分かるように、ごろん、とそのまま盛り付けているところもポイント」と話す。
「手土産には果物、という日本人の昔からの指向に応えた店」と鈴木鉄士社長。コンセプトはそのままに、新店舗では「より人目を気にせずゆっくりできる」カウンター席を設けたことが、連日訪れる前店からのリピーター客らに好評だという。坂本店長は「男性にも、甘い物が食べたくなった時に気軽にイートイン席で召し上がっていただけるような雰囲気づくりを心掛けたい」と今後の店づくりへの抱負を明かす。
営業時間は9時30分~20時(カウンター席のオーダーストップは19時30分)。