世田谷区立瀬田小学校近くにある洋食店「ピアチェーレ(piacere)」(世田谷区瀬田2、TEL 03-3700-8641)は12月5日、創業15年を迎えた。
住宅街にある同店は、2000年にホテルの調理課などで勤務経験を持つ島村元洋さんと、短大で栄養を学んだ裕恵さん夫婦がイタリアンを中心とした家庭料理を提供する店として開いた。
近隣にSt. Mary's International Schoolがあり、外国人や海外在住経験を持つ人が多く訪れた同店。2011年の東日本大震災後から外国人比率が減り、客層も比較的高年齢へとシフトしたことから、和風の総菜やテークアウトの要望が増えたという。夫婦2人で切り盛りしているため、混雑時には時間を有効活用するために和風の「お通し」を提供していたところ来店客らの好評を得たこと、地元の農園で採れた旬の野菜を使った不定期の和食のメニューの要望が多いことなどから、創業15年をきっかけに和風を中心とした「おばんざい定食」を数量限定でメニューに加えた。
「おばんざい定食」の内容は週替わり。メーンにはメンチカツやコロッケのほか丼ものやカレー、中華風のおかゆが供されることもあり、「野菜を多く使い、栄養バランスを考えた、年齢の高い方でも食べられる家庭料理と考えていただければ」と裕恵さん。価格は1,500円(税別)。
約20席を用意する店内は、木製家具を使う温かみのある雰囲気。在宅介護のため同店の定食を弁当にして自宅で食すケースや、子育て中で外食が難しい母親がお弁当として持ち帰るケースなどにも適宜対応している。
「地元に根付いてお客さまの要望に応えて営業を続けてきた。これからも、まるで自宅のキッチンのように使っていただければ」と裕恵さん。
営業時間は平日=18時~21時、土曜・日曜・祝日=12時~14時と18時~21時。月曜・火曜定休。