東京都市大学国際フォーラム「スウェーデンにおける乳幼児のための演劇研究」が2月10日、東京都市大学二子玉川夢キャンパス(世田谷区玉川2)で開催される。主催は科学研究費助成事業基盤研究(B)「保育者養成のための遊び/ドラマ/演劇連続体によるアクティブラーニング型授業開発」研究グループ。
同大人間科学部児童学科の小林由利子教授は現在、文部科学省科学研究費助成事業の一環で演劇教育における「遊び」「ドラマ」「演劇」の要素が連続体になっているという考え方に基づき、保育者養成プログラムを開発している。同フォーラムはスウェーデンの児童演劇の最新研究を日本に紹介しようとの思いから企画した。
10年前にスウェーデンの演出家・映像作家であるスーザン・オースチンが制作した、俳優が乳児とコミュニケーションしながら進めていく即興性の高い、乳児向け演劇作品「ベビードラマ」に出合ったという小林教授は、「子どものための演劇は大人のための演劇と同じ質でなければならない」というオースチンの考え方に感銘を受け、日本への招へいを試みたが、実現できなかったという。
同フォーラムでは、ストックホルム大学でオースチンの乳児向け演劇に関する研究で博士論文を執筆し、博士号を授与されたブリンチ博士を招き、スウェーデンの児童演劇についての最新研究の成果を紹介するほか、オースチンの「ベビードラマ」について基調講演を行う。
小林教授は「ヨーロッパにおける児童演劇のリーダーであり、演出家であるオースチンについての日本初の本格的な紹介になる。ぜひ来場いただければ」と呼び掛ける。
開催時間は12時~15時。定員は先着100人(高校生以上対象)。参加無料。