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玉川高島屋S・Cで「AIアナウンサー」館内アナウンス 「S・C初の試み」

AIアナウンサーによるアナウンスの様子

AIアナウンサーによるアナウンスの様子

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 AIアナウンサー「荒木ゆい」による館内アナウンスが7月16日、玉川高島屋S・C(世田谷区玉川3)で始まった。

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 荒木ゆいは、「Spectee(スペクティ)」(千代田区)が開発し、ソニービジネスソリューションが提供する音声読み上げサービス。文章を音声で読み上げる「Text to Speech(テキスト トゥ スピーチ)」技術にディープラーニング(深層学習)を取り入れ、実際にアナウンサーが読んでいる約10万件のニュースを機械学習したことで、より人間に近い滑らかな発音での読み上げを実現させた。

 ショッピングセンターでは全国で初の試みというAIアナウンサーの導入は、玉川高島屋S・Cを運営する東神開発の従業員の働き方改革推進が目的。これまで繁忙期には、30分ごとに3~4種類の肉声による館内アナウンスを行う必要があり、インフォメーション係の大きな負担になっていた。従来の肉声による放送を行うためには、新人のインフォメーション係1人当たり約12 時間の教育を要し、昨今の人材不足の影響もあり、放送の教育ができるスキルを持ったスタッフが少なくなってきたという現状もあったという。

 パソコンにテキスト入力すると音声データが生成され、館内アナウンスが準備できるAIアナウンサーを導入することで、インフォメーション係の業務負担を大幅に軽減。肉声の場合の発音やアクセントなど各人の癖が無くなることで、客にもより聞き取りやすく、分かりやすい館内アナウンスができるという。

 荒木ゆいのアナウンスは、迷子、客の呼び出しなどからスタートし、時刻のお知らせ、館内のサービス情報、注意喚起の放送など、文言が固定されている放送は順次切り替えていく。今後は、リアルタイムに文言を作成する必要がある放送まで、活用範囲を広げていきたいという。

 同社営業本部玉川事業部管理グループ・グループマネジャーの高田直樹さんは「AIアナウンサーの導入によって抑えられるコストや労力を、他のサービスに向けることができるようになる。今後もIoTをさまざまな分野に活用することで、買い物するお客さまも、従業員も過ごしやすいショッピングセンターとしての価値を高めていきたい」と話す。

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