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世田谷・野毛の農園で光のアートイベント 「せたがや光の芸術祭」テーマに

昨年のイベントの様子

昨年のイベントの様子

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 光のアートイベント「第6回 Setagaya Lights in Farm」が11月16日、世田谷玉川野毛公園近くの「木村ぶどう園」(世田谷区野毛2)で開催される。

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 都会に住む人たちが親子で散歩がてら立ち寄れる近所の農園」をコンセプトに、季節ごとに園内で育てるブドウやイチゴなどが摘み取れる農園を展開する同園。光のイベントを開催する「Setagaya Community Design Project」は、早稲田大学社会科学部卯月盛夫研究室「世田谷班」の3、4年生が中心となって取り組む。同ゼミの研究テーマは「都市・コミュニティーデザイン」。

 班を分け、宮城県などさまざまな街で全国的に活動を展開している。「世田谷班」ができたのは、卯月教授がかつて区都市デザイン室の主任研究員で世田谷まちづくりセンター所長を務めていたことがきっかけ。2007(平成19)年に「アートを通して都市農地の保全・活用を模索・提唱する」ことを目的に東京・立川で始まった「ART IN FARM」を通じ、同園主の木村孝一郎さんとのつながりが生まれたという。

 「夜のブドウ園でアートに触れられる非日常体験を通じ、都市農園の魅力を発見し、地域への愛着や交流のきっかけづくり」を目的に行われている同イベント。6回目となる今年は、「せたがや光の芸術祭」をテーマに募集した光のアート作品やワークショップを行う。世田谷区立玉川小学校、野毛青少年交流センターなど、地元に関わりの深い団体をはじめ、早稲田大学のサークルも出展。今年新たな試みとして、より地域の人たちとのつながりを強化したいとの思いから、イベント期間に配布するパンフレットを作成し地域の店を紹介する。

 イベントでは、「光」を使ったアート作品5点の展示をはじめ、アーティスト阿部奈津加さんの「紙風景」とのコラボで、来場者がクリスマス柄に切り抜いた型紙をプラスチックコップの内側に貼り付け内側からLEDライトで光らせた照明を、ブドウの木につるした針金のクリスマスツリーに飾り付けをし、光る大きなクリスマスツリーを作成する体験型サークショップを用意。会場全体もクリスマスをイメージした装飾を施し、800本のペットボトルをLEDで照らすフォトスポットも設置する。来場者には「体験」と「鑑賞」の2つの観点からアート作品の投票をしてもらい、入賞3作品には賞金を進呈する。

 広報担当者は「今年は地域の人により興味と親しみを持っていただきたいという思いから『せたがや光の芸術祭』というテーマを選んだ。普段は立ち入ることのできない夜の農園に、非日常体験をたくさんの光の中に用意しているので、気軽に足を運んでいただければ」と話す。

 開催時間は17時~20時。今月24日まで。荒天中止、雨天小規模開催。

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