用賀の手作りキャンディー店「TIKTOK(ティックトック)」(世田谷区用賀2)が5月27日、マーチング from ふくしま(福島市矢剣町4)との共同開発商品「福島×世田谷コラボキャンディー ユージの応援歌」の販売を始めた。
作曲家古関裕而がモデルの朝ドラ「エール」の誘致に尽力した福島商工会議所青年部に所属する、西形商店・マーチング from ふくしま社長の西形吉和さんと、古関夫婦が長年暮らした世田谷区のティックトックが共同開発したもの。
商品化のきっかけは、福島市出身で世田谷区在住の女性が東日本大震災以降、同市の小学校を卒業する児童にエールを込めて毎年ティックトックのキャンディーを寄贈し、今年から同店も寄贈するようになったことだという。この支援を知った西形さんが「コロナ禍で自粛ムードが漂う社会にエールを届けるのにぴったりなのでは」と考え、同店に協力を持ち掛け共同開発の実現にこぎ着けた。
西形さんは「東日本大震災直後から今に至るまでずっと届けられた世田谷から福島への『エール』、コロナ禍で落ち込んだ人たちの気持ちを少しでも明るくしたいという私たちからの『エール』、そして中断を余儀なくされる朝ドラ関係者の皆さんへの『エール』、いろいろな『エール』を込めて作った。古関さんがもし今と同じ状況にあったらきっと応援歌でエールを届けたはずだと思い、商品名を『ユージの応援歌』に決めた」と話す。
商品は、古関夫妻の「音楽」「夫婦愛」をコンセプトに、似顔絵、ピアノ、音符などの絵柄と、桃、サクランボ、アンズなどの味6種類の詰め合わせ。包装には古関夫妻の写真や「エール」のロゴをあしらった。価格は550円。同店をはじめ、西形商店ネットショップ、福島県観光物産館(コラッセふくしま内)で販売する。
ティックトック店主の今井一聖さんは「こんなに明るくて優しい、元気の出るようなキャンディーを作ることができて本当にうれしい。コロナ禍で沈んだ気持ちになりがちな今だからこそ、福島の人たちと一緒にキャンディーの『エール』を皆さまに届けることができれば」と話す。