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世田谷・桜新町に「長谷川町子記念館」 生誕100周年を記念し

外観

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 世田谷・桜新町の「長谷川町子美術館」(世田谷区桜新町1)に7月11日、新たに分館「長谷川町子記念館」がオープンした。

 同美術館は、「サザエさん」の作者として知られる漫画家・長谷川町子が、姉の毬子と共に収集した日本画・洋画・ガラス・陶芸などの美術品を展示することを目的に1985(昭和60)年に開館。町子の漫画資料を目的に来館する客も多く、館内に急きょ「町子コーナー」を設置して対応してきたが、スペースが限られているため十分な資料の展示ができなかった。長谷川町子生誕100周年を機に、当初の目的である収蔵作品を展示する美術館の形に戻し、記念館を新設することで、作品や原画資料などの展示を充実させた。町子の画業をより多角的に紹介できるようにするという。

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 同館の向かいに新設した記念館は、地上2階建てで延べ床面積は1266.25平方メートル。当初4月14日にオープンする予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、開館を延期し今回のオープンに至った。建物の外壁は美術館同様レンガを使い、エントランス前には、「サザエさんうちあけ話」の表紙をモチーフにした銅像と町子が好きだった枝垂れ桜を配置。町子の自宅庭にあった桃の木を敷地内に移植し、原画に使われた4色のランプシェードを特注するなど、建物の細部にも町子の世界観を表現した。

 常設展示室では、代表作「サザエさん」「エプロンおばさん」「いじわるばあさん」の世界観を「絵本」や「ぬりえ」などの遊びを交えてデータと書籍の双方向から展示する「町子の作品」(1階)、幼少期から、サザエさん誕生、週刊誌連載などのエピソードを、写真や原画、仕事道具などを使い紹介する「町子の生涯」(2階)で構成。開館第1回の企画展「長谷川町子の漫画創作秘話」では、「漫画家になるまで」「町子の漫画づくり」「単行本の出版」に分け、漫画制作を全て一人で行っていたためこれまで知られていなかった町子の創作のプロセスや人物像を追いながら、作品に込められたこだわりと心情、苦悩を織り交ぜ、漫画創作を紹介する。今後は年4回の企画展を予定しているという。

 1階には、「活版ボストカード」「サザエさん復刻図案 手ぬぐい」「サザエさんお茶碗」など170点以上のグッズと140点以上の書籍を取りそろえるショップと、「ミルク珈琲」「英国式紅茶」、町子が好きだった「ほうじ茶」などを提供するカフェも併設。

 今年35周年を迎える同美術館では、町子が自ら収集に携わった作品を紹介する収蔵コレクション展「長谷川町子が愛したものたち」を同時開催。

 同館学芸員で広報の相澤弘子さんは「新設された記念館では、漫画家を志す少女時代の作品から、漫画作家となった町子の創作過程を垣間見ることのできる貴重な資料も展示している。今まで以上に、サザエさんだけではない町子の世界観に触れていただければ」と話す。

 開催期間は10時~17時30分(受付締め切りは16時30分)。月曜休館(8月10日、9月21日は開館)。9月23日休館。入場料は、一般=900円、65才以上=800円高校生・大学生=500円、小学生・中学生=400円。駐車場なし。感染症予防策として、1時間ごとに入場制限を行い、一回の入館者を50人に制限。9月27日まで。

©長谷川町子美術館

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