光のアートイベント「第7回 Setagaya Lights in Farm」が11月14日、世田谷玉川野毛公園近くの「木村ぶどう園」(世田谷区野毛2)で開催される。
「都会に住む人たちが親子で散歩がてら立ち寄れる近所の農園」をコンセプトに、季節ごとに園内で育てるブドウやイチゴなどが摘み取れる農園を展開する同園。光のイベントを開催する「Setagaya Community Design Project」は、早稲田大学社会科学部卯月盛夫ゼミ「都市・コミュニティーデザイン」の3、4年生が中心となり、地元の人と関わりながら、世田谷に存在する「まち」「ひと」「みどり」の魅力を学生の視点で発信し、世田谷のまちづくりに取り組む。
「夜のぶどう園でアート作品に触れられる非日常空間を演出することにより、世田谷の地域産業や魅力を再発見し、地域への愛着を持ってもらうこと」を目的に毎年行われている同イベント。
7回目となる今年は、「あなたと灯す、せたがやの暮らし」をテーマに募集したアート作品の展示やワークショップを行う。広報担当者は「コロナ禍で先の見えない不安を抱えながら過ごしている人が多い中、アートイルミネーションの光が、『まち』『ひと』のつながりの新しい形を照らし、明るい未来へ導くものとなるようにとの思いを込めて今年のテーマを決めたと」と話す。
世田谷区立玉川小学校、世田谷区立野毛青少年交流センターなど地元に関わりの深い団体をはじめ、早稲田大学建築展、いいね!光活プロジェクト、光彩照明デザイン工房、あかり倶楽部、くまくラボなど区内外の団体も出展。今年はイルミネーション作品だけではなく、アート作品の展示も行い、気軽に出展できるよう展示する作品の幅を広げた。今年も来場者に、入り口で配布するリーフレットについている投票券を、気に入ったアート作品の投票ボックスに入れて投票をしてもらう。
会場では、誰でも簡単にできるワークショップや謎解きゲーム企画も用意し、頭と体を使って楽しめる内容にしたという。ワークショップでは、今年のテーマに沿って、野毛古墳、森の児童館、上野毛駅、大井町線の電車、岡本民家といった、世田谷の町を作る紙工作を実施する。
広報担当者は「コロナ禍でも、風通しの良い屋外空間という農園の強みを活かした同イベントを通じて、都市農園と人々の関わり方や、芸術と農園の融合という新たな可能性を感じていただければと思っている。小さいお子さんから年配の方まで、普段農園や芸術に馴染みのない方でも気軽に立ち寄ってほしい」と話す。
開催時間は17時~20時。今月22日まで。荒天中止、雨天小規模開催。来場者には、感染症対策として、連絡先の記入、マスク着用、手指の消毒の協力を呼び掛ける。