ファーマーズマーケット「Ve Tokyo(ヴィ トウキョウ)」 (世田谷区上野毛1、TEL 03-6432-2123)が6月19日、上野毛交番裏近く上野毛通り沿いにオープンした。運営は川翔プログレス(港区)。
コンセプトは「食卓を最高のレストランに」。減農薬などの有機野菜をはじめ、果物、ホルモンフリーの肉、米、卵、スパイス、ハーブ、コーヒー、パン、自家製加工食品などを販売する。店名の「Ve」は、フランス語の「Viande(ヴィアンド=肉の意)」と「epises(エピス=スパイスの意)」の頭文字から名付けた。
同店の開業では、不動産や食品物流を手掛ける同社がコロナ禍で行き場を失った食材を届けたいと農家から相談を受けたことがきっかけとなり、生産者と客をつなげるプロジェクトをスタート。千葉県袖ヶ浦市の物流センターで開催する隔月のファーマーズマーケットを手始めに、昨年末からの準備期間を経て今回の開業を果たした。
店内にはイートインスペースも併設し、店内の食材を使ったドリンクや食事が楽しめるようにした。店舗面積は約60坪。席数はテーブル4席、カウンター3席。
店内では、三浦半島を中心に、自然保全型農法で洋野菜を生産する「ながしま農園」、有機肥料、減農薬でカラフル野菜を育てる「鈴也ファーム」、有機肥料で多品目野菜を育てる「あゆちゃん農園」などから仕入れるニンジンやトマト、ズッキーニ、ビーツなどの旬の農産物、抗生物質や成長ホルモンを添加しないウルグアイ産や山形の牛肉をはじめ、同じく山形の天元豚(てんげんとん)などを用意。肉に合わせるハーブやインドから輸入したスパイス、自家製のソーセージやベーコン、パテなどの加工品も並べる。併せて、葉山のベーカリー「ブレドオール」の食パン、葉山の自家焙煎(ばいせん)コーヒー専門店「イヌイット コーヒーロースター」が特にブレンドした「Ve Tokyoオリジナルブレンド」などもそろえる。
イートインでは、「ブレンドコーヒー」「紅茶」(以上360円)、「コールドプレスジュース」(600円)などのドリンクをはじめ、「プルコギ定食」(950円)、「パワーサラダ」(900円)などのランチ、日曜には「和定食」「洋定食」(以上850円)の朝食も提供する。
今後は、自家製ピクルスやドレッシングなどの調味料、加工品や弁当などをもっと充実させていきたいという。
同社物流システム開発担当の駒田禎和さんは「店内には、生産者が『安心・安全』に配慮して育てたおいしく身体に良い農産物や食材ばかりを集めた。料理に合わせた野菜や肉、ハーブの組み合わせなども提案できるので、気軽に相談してもらえれば」と話す。
営業時間は、火曜~土曜=9時30分~21時。日曜=8時~19時30分。月曜定休。