「タマリバーズvol.11広場演劇『ふたこのわたし 真夜中におはよう』」が10月8日・9日、二子玉川ライズ ガレリア(世田谷区玉川2)で開催される。主催は多摩美術大学と二子玉川ライズ。
「タマリバーズ」は、「アートによる二子玉川の地域づくり」を目指し、2011(平成23)年の二子玉川ライズ開業に伴い、同施設と同大上野毛キャンパスの学生たちが地域連携アートプロジェクトの取り組みとして共同制作してきたシリーズイベント。
2016(平成28)年からは多摩美術大学のPBL(Project Based Learning)科目として、産学連携カリキュラムとして展開。アートやデザインが、なぜ社会と人間に不可欠なものであるかを「タマリバーズ」を通じて模索してきた。同大の学生たちが「新しい街ににぎわいをもたらす仕掛けづくり」をテーマに、企画立案や制作、演出、広報活動、公演を手がける。
今年は「時間と夢の世界」をテーマに、せわしない毎日を過ごす主人公が夢の世界に迷い込み、眠れない「夢の住人たち」や「闇の住人」「星の子」と交じり合うことにより、ありのままの自分に気付いていく様子を描くことで、観客に「おはよう」と「おやすみ」という言葉に込められた意味を問いかけることを目指す。ガレリアを渡る船と、夢の世界をモチーフにした衣装を身にまとった総勢20人のパフォーマーが、歌や踊りのエネルギッシュなパフォーマンスを披露する。
今年初の試みとして、同大の学生たちが作ったアート作品を販売する「たまたまマーケット」、二子玉川ライズ内の保育園の園児たちとコラボして短冊に願いを書く「星空に願いをワークショップ」なども開催。会場エントランスの装飾は、地元の保育園ロハスキッズ・センター クローバーのキッズアーティストが担当する。
9月24日からはプレイベントとして、タマリバーズPRキャラクター『ゆめちゃん』『むっくん』『ドリ』のパネルと一緒に写真を撮りキーワードを見つける「寝相あつめ」のほか、二子玉川ライズ内の対象店での「ふたこのわたし 星空コラボメニュー」の販売を行う。
プロデューサーの木島史人さんは「閉塞(へいそく)感のあるこの世の中で、きちんとお休みできているかと、ありのままの自分を見つめ直すきっかけになればと願っている。スタッフ一同、夢の世界でお待ちしているので、気軽に遊びに来てもらえれば」と話す。
開催時間は、11時~11時45分、14時~14時45分、17時~17時45分。入場無料。全席指定。開演30分前より座席指定券を配布する。