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桜新町の長谷川町子記念館で企画展「サザエさん旅あるき」 直筆原画や私物も

「サザエさん旅あるき」単行本表紙原画 ©長谷川町子美術館

「サザエさん旅あるき」単行本表紙原画 ©長谷川町子美術館

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 特別企画「サザエさん旅あるき 海外編」が8月5日から、世田谷・桜新町の「長谷川町子記念館」(世田谷区桜新町1)2階企画展示室で開催されている。

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 今回のテーマは「旅」。1987(昭和62)年3月から朝日新聞に掲載され、長谷川町子最後の連載漫画となった「サザエさん旅あるき」の中から海外旅行のエピソードに焦点を当て、直筆原画とともに紹介する。新型コロナ禍前のように海外旅行に行く機会がない人にも、国内で異国気分を味わってもらいたいと企画した。

 展示内容は、中近東、ポルトガル、スコットランド、ハワイなど町子が旅した異国の風景や食事、出会った人たち、団体旅行のエピソード、お土産に関する失敗談など、旅にまつわる出来事を描いた直筆原画、初公開となる草稿、新聞掲載用の色指示書をはじめ、挿絵と文章で書かれた「エルサレム巡礼」「アメリカの旅」などのルポ記事、書簡、各地で撮影した写真、旅行の際に使ったパスポート、スーツケース、スカーフ、宿泊先のホテルのドアプレート、旅先で購入したお土産などの私物を展示する。

 「長谷川町子美術館」では、収蔵コレクション「異国の風景」も同時開催。中国の大自然を描いた東山魁夷の「江畔(こうはん)放牧」、シルクロードに取材した平山郁夫「月下らくだ行」など、画家が自ら外国に取材した作品、異国の地に想いを馳せて描いた作品を中心に46点を展示する。

 同館学芸員で広報の相澤弘子さんは「旅行好きだった町子は、渡航先での良い思い出も苦い思い出もユーモアたっぷりに表現して自身の作品に生かしてきた。今回は旅を通じて、町子のプライベートにもスポットを当てているので、どんな場所に行ってどんな事に感銘を受けたかを知ってもらい、町子の人となりに興味をもつきっかけになれば」と話す。

 開催期間は10時~17時30分(入場締め切り16時30分)。月曜および9月19日、10月10日休館(9月18日、10月9日は開館)。入場料は、一般=900円、65歳以上=800円、高校生・大学生=500円、小学生・中学生=400円。11月26日まで。

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