世田谷「玉川大師」で節分護摩と豆まき会-震災慰霊と心の復興祈る

豆まきが行われる「玉眞院玉川大師」・階段上から豆袋がまかれる

豆まきが行われる「玉眞院玉川大師」・階段上から豆袋がまかれる

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 世田谷・瀬田の「玉眞院玉川大師」(世田谷区瀬田4、TEL 03-3700-2561)で2月3日、節分護摩と豆まき会が行われる。

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 玉川大師は大正時代末期に龍海和尚が開山。本堂の地下に深さ約5メートル、参道約100メートル、石仏総数約300体の「四国88カ所霊場」と「西国33番霊場」の仏殿がある。毎年5月と10月に霊場内で行われる「お砂ふみ修行」は、「身近な四国遍路と西国巡礼」として地域で長く親しまれている。

 住職の眞保龍言さん(35)は同区立瀬田小学校卒業生で20歳から同院を預かる。「開山龍海の『老若男女が集う、地域交流のよりどころであれ』という教えを大切にしてきた」と話す。同院で毎年行う豆まき会は「一年間で最も人々の心身のエネルギーが低下するこの時期に厄を祓い清め、浄心することで強い自分を作る」伝統行事。

 当日は13時より本堂で「節分護摩」の加持祈祷(かじきとう)を行い法話をする。その後、「鬼は外、福は内」と堂内の厄払いをしてから、本堂外の正面階段上部から袋入りの豆をまく。「御供物」と朱書きした袋に数十粒入っており、誰でも好きな分だけ取ることができるが、毎年多くの参加があるため「参加者全員に行き渡るよう譲り合いの心をお願いしている」という。

 配られた豆は「いったん家庭でお供えし、家族全員で分け合って食べていただければ」と眞保さん。「今年は震災で亡くなられた方々の慰霊と、人々の心の復興を特にお祈りする。『笑う門には福来る』で、少しでも心をふくよかに楽しんでいただく行い。お菓子も配るので、お子さんもぜひ参加してほしい」とも。

 節分護摩は事前の申し込みが必要(1月31日締め切り)。豆まき会は誰でも参加でき無料。年男・年女は裃(かみしも)を着用して豆まきをすることができる(要事前申し込み・先着順、記念品あり)。

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