世田谷・野毛「木村ぶどう園」でイチゴもぎ取り-23区内唯一

赤く色づいた「とちおとめ」

赤く色づいた「とちおとめ」

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 世田谷区野毛の木村ぶどう園(野毛2)で現在、「イチゴのもぎ取り」を楽しむことができる。 

ビニールハウス内のイチゴ

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 イチゴの品種は「とちおとめ」。ブドウ棚や竹林などを有する敷地内のビニールハウス2棟に約3000株を栽培している。区画をシーズンで買い取るスタイルのイチゴ農園は世田谷区内にも数軒あるが、ビジターでもぎとり体験できるのは23区内では同園だけだという。世田谷区内や川崎市、目黒区など周辺からの利用客が中心でリピーターも多いという。

 園主の木村孝一郎さんは「スーパーのイチゴは真っ赤に熟す前に摘み取ってパック詰めしてしまう。ここではヘタまで真っ赤に熟したものを取って、と案内する。甘みも香りも全然違う」と話す。

 開園するのは毎週土曜日。13時20分までに並び、10分間の説明を聞いた後、13時30分から園内に入りイチゴを摘み取る。摘み取ったイチゴを計量し買い取る方式。朝から開園しないのは、「土曜日のお父さんには朝ゆっくりして日頃の疲れを取ってもらってから出掛けられるようにしたいから」だという。説明については、「熟していない実や花を摘んでしまう人、もぎ取ってその場で食べてしまう人などもいるので説明は必須」と木村さん。

 市場に出荷するのに比べ、一般客が出入りすることでロスも多いが、「周囲は住宅に囲まれているので、農園の作業への理解を得るためにも、農園のことを知ってもらえる機会が必要と考えている。都会に住む人たちにも遠くにいかずに自然に触れ、採れたての完熟イチゴを味わってもらえたらという思いもある」とも。

 営業は5月5日までの毎週土曜日。予約不要、先着順。熟したイチゴが無くなり次第終了。入場無料。もぎ取ったイチゴは量り売りで100グラム420円。

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