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喜多見まちづくりセンターが移転リニューアル-古民家風デザインで施設一新

まちの景観に合わせた外観の「喜多見複合施設」

まちの景観に合わせた外観の「喜多見複合施設」

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 世田谷区は12月3日、「喜多見まちづくりセンター」を「喜多見複合施設」(世田谷区喜多見5、TEL 03-3417-3401)として移転・リニューアルオープンした。

シャッターにも一工夫

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 建物の老朽化に伴い、喜多見3丁目にあった旧施設を移転。もともと貸し会議室が入っていた東地区会館があった同5丁目に場所を移し、建物を新築した。新施設は、同センターのほか、高齢者の生活支援を行う「あんしんすこやかセンター」、区民に会議室を貸し出す「喜多見東地区会館」、「喜多見まちかど図書館」が入る複合施設になっている。

 近隣には、江戸時代後期の農村風景を再現した次大夫掘公園民家など古民家も多く存在。地区の景観にマッチするように、1階の外壁を杉板張りにし、ひさしには瓦を用いて、日本古来の家屋を再現。2・3階部分は土蔵を模した形の白壁を施すなど外観に工夫を凝らした。

 同センターは、各種証明書自動発行機による証明書の発行業務などのほか、身近な生活圏内のコミュニティー活性化や、よりよいまちを目指した地区のまちづくり活動の拠点となっている場所。「喜多見には、次大夫堀公園をはじめ古民家や自然が多く残っている。役所というと堅苦しい印象だが、喜多見地区の散策のついでに気軽に立ち寄っていただける場所になれば」と同センター所長の堤昌司さん。

 複合施設1階に入る「まちづくりセンター」「あんしんすこやかセンター」は平日17時で閉庁するが、窓口の前に下りたシャッターには、区民の写真愛好家や職員が撮影した「野川の野鳥」「喜多見の四季」の写真が印刷され、閉庁後の施設来場者も楽しめる。「ぜひさまざまな世代の人たちの憩いの場所になれば」と話す堤さん。今後予定している子ども向けの散策スタンプラリーなどでは、中継点として同センターを利用してもらうことも考えている。

 同センターの開庁時間は8時30分~17時。土曜・日曜・祝日、年末年始は閉庁。証明書自動発行機は8時30分~21時(第2土曜とそれに続く日曜、年末年始は休み)。複合施設の開館時間は8時30分~22時(土曜・日曜・祝日も開館)。

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