世田谷の成城ホール(世田谷区成城6、TEL 03-3482-1313)で1月19日、異分野のコラボレーション企画「詩人と音楽家、その出会いと軌跡」が開催される。主催は公益財団法人せたがや文化財団 。
同財団の音楽監督も務める、作曲家の池辺晋一郎さんが企画する「異分野とのコラボレーション」は、今回で7回目。テレビでクラシック音楽の解説をするなど、多くのメディアで活躍中の池辺さんは、異分野との交流も盛ん。2008年に同財団の音楽監督に就任してから、落語や美術、映画など他分野とのコラボレーション企画を展開してきた。
今回は作家でもあり詩人の池澤夏樹さんを招いてセッションやトークを行う。池澤さんは芥川賞受賞作「スティル・ライフ」など作家としても著名だが、その原点には詩があり、多くの詩作を発表している詩人でもある。40年来の友人でもある池辺さんとの共作も、合唱曲「恩愛の輪」など、すでに10作を超える。今回の企画では、「3つの不思議な仕事」「この世界のぜんぶ」の中から合唱曲を7曲披露する。池澤さんの詩に池辺さんが即興で曲を付けるほか、詩の朗読や2人のトークなど、音楽コンサートにとどまらない企画を予定する。ゲストギタリストの松尾俊介さんが、詩からインスピレーションを受けた曲を演奏する企画なども用意。
「昭和の時代に青春を過ごし、共に多くの作品を紡ぎだしてきた2人。どんなトークを繰り出してくれるのかは、大きな見どころの一つ」と同財団の丸山真樹さん。「音楽は、知っている曲を聴くという楽しみもあるが、初めて聴く喜びもある。自分自身がどう感じるか、トークをヒントに新しい感性を発見してみてほしい」と話す。
開演は15時~(開場は14時30分)。座席は全席指定で一般3,500円、子ども(小学生~高校生)1,500円。申し込みは世田谷パブリックシアターチケットセンター(TEL 03-5432-1515)まで。