一般社団法人「鬼ごっこ協会」(世田谷区桜上水)は11月23日、世田谷区立玉川野毛公園(野毛1)で、区内の公園で活動するNPO法人「プレーパークせたがや」(事務局=世田谷区下馬)と協働し「スポーツ鬼ごっこ大会」を開催する。
「スポーツ鬼ごっこ」とは、2チーム(1チーム7~12人)が対戦し、15メートル×25メートルのコートの中で互いの陣地内に置かれた「宝」を取り合うスポーツ。同協会会長で城西国際大学総合福祉学部教授の「鬼ごっこ博士」羽崎泰男さんが開発した新型の鬼ごっこ。誰もが手軽にでき、子どもから大人まで幅広い世代が親しむことのできる鬼ごっこは、平安初期の宮中行事がルーツと考えられ、「日本の各地域に根差した文化伝承遊びの代表格」という。
同協会が伝統的な鬼ごっこ遊びにスポーツ的な要素を加え、戦術や戦略を要するルールを制定し、子どもたちのコミュニケーション能力やチームワーク、勝負意識を身につけることを目的に普及を始めた。2010年6月の同協会発足以来、全国38都道府県132市区町村で大会開催の実績を持ち、世田谷区内ではこれまでに砧公園や砧地域の小学校などで開催した。
同園で初開催となる今回は、区内4カ所の公園内で「冒険の遊び場・プレーパーク」の運営を担う住民を中心としたボランティア団体「プレーパークせたがや」と協働し、「世田谷区の活性化」をテーマに行う。地域の子どもから大人までの多様な人々が集う場を作ることで、地域の良さを地域の人たち自身に再認識してもらうことを目指す。同イベントに参加した全国各地の人々を通じた地域への情報発信も見据える。
同協会日本スポーツ鬼ごっこ普及推進委員会平峯佑志委員長は「こういう時代だからこそアナログにも目を向けて、年齢も世代も関係なく皆で一緒に鬼ごったーとして楽しみましょう」と参加を呼び掛ける。
開催時間は10時30分~12時。参加費500円。定員は40人で要事前申し込み。