世田谷・瀬田のフォトギャラリー「アパートギャラリー(APARTGALLERY)」(世田谷区瀬田4)で3月14日~22日、「公募展 第2回世界旅写真展」が開かれる。
主催者の中村風詩人さん(左)と個展を同時開催する西山えりさん
2013年9月、環8通り沿いにある「833ビルディング」3階にオープンした同ギャラリーは、約10坪のスペースに写真集など600冊を壁面棚へ陳列するフォトギャラリー。
同展は同館長を務める写真家・中村風詩人さんが企画・主催。「旅」をテーマとする写真公募展で、「旅写真という分野の探求と旅をテーマとする作家の発表の場となる」ことを目的に創設した。入選作家には財政的な負担を発生させずに宣伝・額装・展示・ポストカード制作と販売などを同ギャラリーが担い、同展の優秀作家は翌年に個展開催の機会が設けられていることも特長。
第2回となる今回は、昨年10月15日から12月15日の約2カ月間の募集期間に127人から1000作品を超える応募があった。選考には中村さんと写真家の石川梵さんが当たり、3次審査を経て最終的に11人が選ばれた。
中村さんは審査の基準について「長期間にわたり飾っていても色あせない魅力を持つ作品」を挙げる。昨年は20代~40代が中心であったのに比べ、今回は19歳から50代まで幅広い層からの応募があったという。入選作家は当初10人だったところを11人に増やし、各作家の作品から選出した全21作品を展示する。
展示は中村さんが「1人のキュレーターとして」全体を構成しクオリティーをコントロール。「視覚だけではなく、暖かさや街の喧噪、香りなど五感で旅を感じられる写真展になった」と話す。
写真展は同ビル1階で開く。入選した11人の作家と招待作家として小池英文さんの作品を展示するほか、会期中は石川さんや入選作家らのトークイベントも行う。「作家トーク」=3月15日14時~15時・17時~18時、「作家県談」=同21日13時~14時、「写真家対談」=同21日15時~16時、「旅写真家トーク」=同22日15時~16時、中村さんと石川さんの審査員2人による「ゲストトーク」=22日13時~14時。
写真展は入場・観覧無料。各イベントの参加料は500円(定員約30人)。会期中、同ビル3階では昨年の同展入選作家・西山えりさんの個展「a cup of coffee 北緯32.46°Sandiego」を同時開催。