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祖師谷の生姜専門カフェでイラン絵本展―ペルシャ語の朗読会・ギターライブも

イランの絵本とアプリの入ったiPadを持つ、店主の椎木麗さん

イランの絵本とアプリの入ったiPadを持つ、店主の椎木麗さん

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 世田谷区祖師谷のショウガ専門カフェ「cafe green ginger」(世田谷区祖師谷4)で8月24日から、海外絵本展「見て聴いてさわって愉(たの)しむ世界の物語 イラン編」が開かれる。

当日展示するイランの絵本の一部

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 2010年1月に開店した同店。すり下ろしショウガなどを加えたジンジャーカレー(ドリンク付き、1,000円)、ジンジャーパウンドケーキ(300円)、自家製ジンジャーエール(500円)、ジンジャーチャイ(ホット・アイス、各500円)、英国Stone's社のジンジャーワイン(700円)など、ショウガを使ったメニューを数多く提供する。

 同企画は、同店の常連客である祖師谷の編集プロダクション「it's more company」の代表、関明子さんからの打診をきっかけに開催。関さんは2012年、ペルシャ語翻訳や絵本販売を行っている「salam×2(サラーム・サラーム)」の愛甲恵子さんから相談を受け、絵本の翻訳・多言語アプリ化プロジェクト「Salaam eBooks (サラーム イーブックス)」をスタート。第1弾として絵本「おじいさんとコオロギ」(ファリーバー・カルホル作/Kanoon(カヌーン)社)のアプリ化を、イランを代表するデジタルクリエーター ジャラール・ヴァズィリーさん、日本語表示にはシステム開発会社Rag Be(ラグ・ビー)社らの協力を得て進めてきた。

 Flash技術の絵本をアプリに組み立てるのは技術的に困難だったが、イラストが動くなど見た目もより楽しく、ペルシャ語の他、英語と日本語でも表示・読み上げる機能があるiPad専用アプリを2014年12月に発売。2015年秋には、さらに4冊の絵本のアプリ化を予定している。

 期間中同店では、同書を中心に、通常の書店で入手することのできないイランの多数の絵本作品から「子どもだけでなく大人も楽しめて、ホッとしたい時に絵本を開けば、心が癒やされ温かくなるような絵本」を愛甲さんがセレクト、日本語のあらすじを付けて展示・販売する。価格は1,500円前後。

 8月29日には、同絵本からインスパイアされた楽曲を2人のギタリストが生演奏する「ギターライブ」(14時開演、投げ銭制)、30日には、愛甲さんがペルシャ語で朗読し日本語の解説をする朗読会(同、参加無料)も開催。予約はメールで受け付ける。

 期間中は、イランのお茶とお菓子も提供する。同店店主の椎木麗(しいのきうらら)さんは「イランは『児童書大国』。切り絵、粘土、コラージュの技法を用いた挿絵など、デザイン性の高い美しい絵本が多数あり、眺めるだけでも美しい。この機会にぜひ、ゆっくりとお茶を飲みながら、手に取ってその魅力に触れていただければ」と話す。

 営業時間は11時30分~19時(8月30日は13時~17時)。日曜定休。今月30日まで。

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