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二子玉川の多摩川河川敷で「どんど焼き」住民の幸せと繁栄を願う

どんど焼きの様子(1月17日11時)

どんど焼きの様子(1月17日11時)

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 今年で27回目を迎えた地域伝統行事「どんど焼き」が1月17日、多摩川河川敷の二子玉川緑地運動場(世田谷区鎌田1)で行われた。

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 どんど焼きは、地方によって「左義長(さぎちょう)」や「さいの神まつり」「あわんとり」などとも呼ばれ、正月のしめ飾りや門松、書き初めなどの縁起物や神物を持ち寄って燃やし、新年の厄払いを祈る日本の伝統行事。二子玉川地域では、正月のしめ飾りなどがゴミ集積所へ捨てられていたことを「見るに忍びない」と地域の人々が感じたことが開催のきっかけ。多摩川河川敷で1989年より毎年、竹の櫓(やぐら)の組み立てから「おたき上げ」までを同区鎌田1~2丁目、3丁目(一部)と宇奈根1丁目(同)の住民らで構成される自治会「鎌田南睦(みなみむつみ)会」が行っている。

 当日は天候にも恵まれ、晴天の中で行われた。10時ごろには、見学者が集まり始め、例年の人出は1500人とされているが、「今年は、およそ2000人ほど」と同会関係者は話す。

 点火前の式典には、地域関係者と同区議員らのほか、昨年に続き、保坂展人区長の姿も見られた。同会の脇克仁会長は、「皆さまの今年1年の幸せと繁栄を願い、また、鎌田南睦会の隆盛とお力添えをいただき、おたき上げを行いたい」とあいさつで述べた。

 点火は11時20分ごろ。地元の消防団員らが見守る中、火が真っすぐ上方に勢いよく立ち上った。30分ほどして櫓が燃え落ちたころから、甘酒と餅、お神酒が無料で振る舞われ、「子ども優先」で配られる餅を求めて会場をぐるりと取り囲むように待ち列ができていた。

 火は13時ごろには完全に消され、ショベルカーを使って穴に埋め立て整地が完了したのを見届けた後、同会メンバーらは「鎌田南睦会会館」に集合。脇会長は「今までにないくらいの素晴らしいどんど焼きができた。また、けがが無かったのが最高の喜び」と話し、ホッとした表情を見せた。

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