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桜新町の「ありがとうラスク」専門店が1周年-物語の世界観をお菓子で創出

cinq Ismael(サンク・イズマエル)入り口

cinq Ismael(サンク・イズマエル)入り口

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 桜新町駅北口から徒歩3分ほどのマンション1階にあるラスク専門店「cinq Ismael(サンク・イズマエル)」(世田谷区新町3、TEL 03-5799-7118)が9月7日、オープン1周年を迎える。

「ありがとうラスク」ポオロシリーズ

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 店主の石田ナオキさんは博多の老舗製菓メーカー「石村萬盛堂」で営業企画に携わり、30年勤務。その間、同社の石村善悟社長から「優しさ」「人と人とのつながり」など「大切なことをたくさん学んだ」という。その教えをもとに「ボビー上杉」のペンネームで著書「粉雪とありがとうの詩」(幻冬舎)をはじめ、「サンク・イズマエルの不思議な旅」シリーズを出版。中でも「お菓子は人と人とのコミュニケーションに最良のツール」という石村社長の言葉に「最も影響を受けた」といい、同社を退職後、生まれ育った場所で「人の優しさが表れる言葉=ありがとう」をテーマに、同書の世界観を取り入れたラスクの専門店を開業した。

 「もともとラスクが好きだった」という石田さん。製菓メーカーでの経験を生かして作ったこだわりの「ありがとうラスク」は、バターや生クリームなど良質な材料を使用し30時間かけて焼き上げられる。棒状ラスク「キルッコス」(同書に登場する船)シリーズは、「そよ風(サクラ)」「星影(キャラメル)」「潮騒(バニラ)」「木漏れ日(ミルクティー)」の4種類(各1袋2本入り102円)、赤い長靴を履いたフクロウが目印の薄型ラスク「ポオロ」シリーズは、「レーズン」「くるみ」「オレンジ」(各1袋2枚入り118円)。贈答用に詰め合わせなども用意し、インターネットでも販売する。

 白を基調とした店内には店名の由来となった同書の主人公「サンク・イズマエル」のイラストや船のオブジェなどが飾られ、物語の世界を演出。来店客が「ありがとう」のメッセージを記入できるコーナーもあり、開店当初から日々寄せられるたくさんのメッセージのほか、地元の小学生が作成したという同店のポスターなども掲示されている。

 「この場所から人と人とのつながりが生まれ、やがて世界につながり世の中の状況が少しでも良くなってくれたら、という願いを込めてこの1年続けてきた」と石田さん。大々的な宣伝はしてこなかったがリピート率が高く、「頂き物」がきっかけとなり同店を訪れる人も多いという。「お客さまから新商品のリクエストも聞こえてくるようになり、少しずつつながりができうれしく思う」と話す。

 「『ありがとう』には魔法の力があると信じている。これからもたくさんの『ありがとう』が集まり、発信できる場所でありたい」とも。

 9月5日~7日の3日間、各日先着100人に1周年記念として作られたポオロシリーズ「マロン」(非売品)を進呈する。

 営業時間は10時~18時。月曜定休。

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