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東農大で小学生対象「お米ワークショップ」-精米や土鍋炊きごはん味比べなど

昔の農機具

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 東京農業大学「食と農の博物館」(世田谷区上用賀2、TEL 03-5477-4033)で11月16日より、3回シリーズで子ども体験教室「お米について学ぼう!~小学生と大学生がお米について一緒に考えるワークショップ~」が開かれる。

東京農業大学「食と農の博物館」

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 主催はNPO法人農業情報総合研究所(板橋区)。2005年11月に発足した同研究所は、理事長を務める植村春香さんがOL時代に「一般の消費者がなかなか入手できない」食の情報を求めて学ぶ中で、明治大学農学部の学生らとの交流をきっかけにラジオ番組を持ち、農、食、環境の情報発信活動を始めた。同番組では「農業戦隊」「醸造戦隊」「野菜戦隊」レンジャーチームと銘打ち、砂漠緑化、水、都市環境、農村調査、多摩川源流域における森林保護などさまざまな分野について、延べ700人を超える大学生が各大学の研究室の許可を得て研究活動をリポートしたという。

 同番組を通じて同大との連携が生まれ、同館運営委員メンバーとなった植村さん。世田谷区内の小学校で同大学生らとともに地域農業についての出前授業を行う中で、子どもたちが日本の食文化の象徴であるコメへの関心が少ないことを知ったことから企画を立案。国立青少年教育振興機構「子どもゆめ基金」の助成を得て初開催にこぎ着けた。

 小学3年~6年生を対象とする同教室は、11月16日、11月30日、来年1月24日の全3回シリーズで開催する。第1回は「お米屋さん」をテーマに、1930(昭和5)年創業の原宿で唯一の米穀店「小池精米店」の3代目店主・小池理雄(こいけただお)さんを講師に招き、米穀店の仕事の説明のほか、実際にコメ袋を担ぎ、精米体験や土鍋ごはんの試食を行う。第2回は「お米農家」に焦点を当て、苗床、しろかき、田植え、除草、稲刈り、田んぼの生き物など、コメができるまでを説明。同館に展示されている昔の農機具と現在の農機具に触れ、おいしいごはんの炊き方や試食、おにぎり作りを行う。第3回は「世界のお米」について学び、アフリカで研究が進む「ネリカ米」などの試食も行う。

 当日は、同大国際食料情報学部国際バイオビジネス学科の稲泉博己研究室と国際農業開発学科夏秋啓子研究室の学生が各回4~5人ずつサポートに入り、参加者と「一緒に」コメについて考える。植村さんは「家庭でも共有していただくきっかけにしてほしい」と、会場に保護者の椅子も用意し、親子での参加を呼び掛ける。

 開催時間はいずれも13時~14時30分。参加無料。定員は20人。問い合わせと申し込みは同館へ。

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