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上野毛・五島美術館庭園の紅葉が見頃-国分寺崖線傾斜地約5000坪の自然景観

庭園の様子

庭園の様子

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 「五島美術館」(世田谷区上野毛3、TEL 03-3703-0662)の庭園の紅葉が現在、見頃を迎えている。

庭園の様子(富士見亭)

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 同館の庭園は、多摩川が武蔵野台地を浸食してできた国分寺崖線上に位置する傾斜地で、東急電鉄の創始者・五島慶太が「足腰の鍛錬を兼ねて散策を日課としていた」と伝えられる約5000坪の土地。高低差が約35メートルある経路には、自然環境をそのままに「大日如来洞」「椿山」、伊豆や長野の鉄道事業の際に引き取った石仏などが点在する「佛域」、「菖蒲園」「見晴台庭園」と2つの池のほか、茶室「古経楼」と「冨士見亭」(共に非公開)を配置する。

 同庭園には、「上野毛のコブシ」と呼ばれる東京都指定天然記念物や「皇太子殿下御手植松」、ツツジや藤棚、ボタンなどさまざまな植物があり、現在、第2期工事中の二子玉川ライズ方面を望む高台からの眺望は一年を通じて多くの人に愛されている。

 「秋の庭園の見どころ」は、高さ4メートルの大木788本を有する武蔵野の面影を残す雑木林と、222本のカエデの紅葉。いずれも「今週末が見頃」(同館)。「現在開催中の特別展『存星-漆芸の彩り』の観覧がてら自然景観もお楽しみいただければ」と話す。

 同展観覧後に庭園の紅葉を楽しんでいた等々力在住の住岡さんは、70代の友人夫婦を連れ九品仏から紅葉散策の途中立ち寄った。「初来館の友人に東京のはずれの自然を楽しんでもらいたくて案内している。これから二子玉川へ出る」と笑顔を見せた。

 開館時間は10時~17時(入館受け付けは30分前まで)。月曜休館。入館料は、一般=1,200円、高・大学生=900円、中学生以下無料。庭園入園のみは300円(中学生以下無料)。現在の展覧会は12月7日まで。

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