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二子玉川に牛丼チェーン店「すき家」-限定スイーツでカフェ利用も歓迎

店外観

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 世田谷・二子玉川駅西口の玉川通りと多摩堤通り交差点近くに5月24日、牛丼チェーン「すき家」の「二子玉川駅前店」(世田谷区玉川2)がオープンした。

注文カウンター

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 二子玉川駅周辺に牛丼チェーン店がないことは地元住民らの間ではよく知られており、これまで「売上単価が低くお一人さま需要がメーン」という「薄利多売」なビジネスモデルが同エリアに合致しないことや、駅周辺に適当な空き店舗物件が少ないなどの商圏分析が挙げられてきた。今回の「すき家」(ゼンショーホールディングス、本社=港区)の開店はSNSなどでも話題になっており、「満を持して」の様相を呈している。

 店舗面積は約44.5坪。同チェーン発祥の地である横浜をイメージし、店内外の壁に数種類のレンガを組み合わせて採用した。店内にはカウンターとテーブル席合わせて55席を用意し、「カフェのような空間」を意識し、女性や家族連れでもゆったりとくつろげるよう木製の家具を配置した。

 ファストフード店のようにレジカウンターで商品を受け渡しする「セルフサービス」方式を採用。食後は各自で容器などを返却所へ戻す仕組み。同店スタッフによると「初めは戸惑う様子の方もいるがおおむね好評」という。商品のラインアップは原則他店と変わらないが、デザートメニューに店舗限定「竹炭シュークリーム」(90円)、「スフレドール」(120円)をそろえるのが特徴で、コーヒー(100円)と一緒に「日中などに主婦やお子さま連れの方にカフェとして利用していただくのも大歓迎」(同社広報室)。

 同社広報室は、出店に当たって「ターゲット層の設定などはしていない」と話すが、開店から3週間がたち、他店舗と比べ「駅から近い立地ということで、会社員や学生を中心に終電前後の22時以降の時間帯の来客が多い」とし、「ベースとなる牛丼などの商品にサイドメニューを付帯する注文が多く、売上単価が若干高い」とも。同店スタッフは「開店を待っていたよ、と声を掛けられた」と話し、店内の雰囲気に好感を持った学生から「店内貸し切りの打診もあった」と明かす。

 牛丼チェーン大手で競合の「吉野家」は、二子玉川への出店について「出店について前向きに検討しているエリア。継続して店舗の候補地を探している」(吉野家ホールディングス・店舗開発室)としている。

 24時間営業。

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