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世田谷・五島美術館で秋の優品展 「旅」テーマにジャンル・ミックス展示

国宝 「古林清茂墨跡 餞別偈」 元時代・泰定2年(1325)書 五島美術館蔵

国宝 「古林清茂墨跡 餞別偈」 元時代・泰定2年(1325)書 五島美術館蔵

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 五島美術館(世田谷区上野毛3)で現在、「館蔵 秋の優品展 心の旅」が開催されている。

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 1960(昭和35)年4月18日に、東京急行電鉄/元会長の五島慶太さんが収集した美術品をもとに開館した同館。敷地面積は、庭園を含め約6000坪。

 半生をかけ、古写経をはじめ貴重な美術品を集めたという五島さん。所蔵品を広く公開する美術館を設立することが夢だったという。

 同展では、同館と大東急記念文庫の収蔵品から、「旅」をテーマに和歌や絵画、墨跡などの展示品約40点を展示する。同館学芸課長の砂澤祐子さんは「展示は通常、和歌なら和歌、絵画なら絵画といったジャンルごと展示することが多いが、今回のようにジャンルを超え展示することは珍しい」と話す。

 展示内容は、「旅の記録」「旅人」「和歌と旅」「名所への旅」「禅と旅、心の風景」「別れと旅立ち」「旅の終わり」の7つにテーマを分けて展示を行う。

 現代でいうガイドブックのような各地を紹介した書物「江戸雀(江戸時代・1677年)」、「京童(江戸時代・1658年)」、旅が記録されている「唐大和上東征伝(平安時代・12世紀)」、「土佐日記(桃山時代・1593年)」など奈良時代から大正時代の美術品を展示する。一部の展示される書物は前期と後期に分けて、ページを替えて展示する予定。

 そのほか、今年に入り展示することが少なかったというやきもの約20点を展示室2や前室で展示する。

 砂澤さんは「旅をテーマにした美術品をみながら、小さな旅をイメージしてもらえれば」と来場を呼び掛ける。

 開館時間は10時~17時(入館受け付けは30分前まで)。月曜休館(9月19日、10月10日は開館、翌日休館)。入館料は、一般=1,000円、高・大学生=700円、中学生以下無料。10月16日まで。

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