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二子玉川ライズで地域連携イベント「ふたこのわたし」 演劇の上映やワークショップも

プレイベントの様子

プレイベントの様子

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 地域連携アートプロジェクト「タマリバーズvol.9広場演劇『ふたこのわたし』」が10月5日・6日、二子玉川ライズ ガレリア(世田谷区玉川2)で開催される。主催は多摩美術大学と二子玉川ライズ。

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 同イベントは、「美術大学のある街」として「アートによる二子玉川の地域づくり」を目指し、2011(平成23)年の二子玉川ライズの開業に伴い、同施設と同大造形表現学部が共同で制作してきたイベントシリーズ。

 2016(平成28)年から、多摩美術大学が設けるPBL(Project Based Learning)科目の産学協同研究授業として、東急電鉄、東急エージェンシーなどの企業とも連携している。同大演劇舞踏デザイン学科と統合デザイン学科の学生たちが「新しい街ににぎわいをもたらす仕掛けづくり」をテーマに、企画立案や制作、演出、広報活動、公演を手掛ける。

 過去に上演された演目をベースに新たな創造を目指す「レパートリー・シアター」方式を取って2年目を迎える今年は、2018年初演の「ふたこのわたし」の原案を台本から一新しての再演となる。今回は「現実と演劇のボーダレス」「時間と空間の拡張」をコンセプトに、今までにないベクトルで地域とそこにすむ文化を取り込んでいきたいという。

 今年のテーマは「私は二子玉川でわたしになる」。はやりが集まる二子玉川に、船頭を探して時間に流されてやってきた過去の文化のお化け「ハヤリおばけ」と、はやりを求めてやってきた現代の文化のモンスター「ハヤリモンスター」が出会い、渡し(=船頭)と私(=自分)を探しにいく中で、自分自身と向き合いながら「自分はどこからきてどこに向かうべきなのか」「本当にはやっているものは自分たちが好きなものなのか」「私とは何なのか」と問題提起する内容になっている。

 パフォーマンスでは、「わなげ」「お化け屋敷」「メリーゴーランド」などのアトラクションや、はやりおばけやはやりモンスターが「渡し」と「私」を探して二子玉川ライズ内の店舗を回る「ツアー」タイムなど、観客とパフォーマーが触れ合うプログラムも用意。フィナーレでは全長18尺ほどの大きな船も登場し、「二子玉川音頭」で総勢30人以上のパフォーマーが来場者と一緒にパフォーマンスを盛り上げる。

 今年初の試みとして、パフォーマーが同イベントを二子玉川ライズの館内放送で紹介する「ライズの声」と、出没キャラバンで登場する同施設内の店舗をマップとスタンプラリーで紹介する冊子「ふたこのさんぽみち」を作り、広報活動にも力を入れた。

 会期中、「船頭」と「車掌」の帽子を多摩美術大学の学生と一緒に作る「ワークショップ~帽子を作ってわたしになろう~」(5日11時~13時30分、6非11時~17時30分、参加費=無料)も開催。作った帽子をかぶって、フィナーレに参加することができる。

 プロデューサーの黄夢圓(こうむえん)さんは「『ふたこのわたし』が、少しでも自分らしさや私とは何だろうと自分を見つめ直すきっかけになればと思っている。気軽に芸術に触れ合いに来ていただければ」と話す。

 開催時間は12時~14時、16時~18時。入場無料。

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