花と緑とコーヒーの店「入山十百花店(イリヤマジュウヒャッカテン)」(世田谷瀬田2、TEL 03-5491-2022)が2月16日、瀬田小学校近くにオープンした。
コンセプトは「明るくご機嫌になってもらえる花と緑の空間」。大手花卉(かき)販売会社でウエディングやディスプレーなどに携わった後、それぞれ店舗装飾、ウエディングのアトリエを営んでいた茂木寿史さんが妻と開いた同店。コロナ禍で生活環境が変化する中、住宅街で花と緑を中心としたワークショップ、コーヒーなどを提供し、「自分たちが本当に好きなもの、良いと思ったものをセレクトした店を基点に、いろいろな人が集まって輪をひろげていけるような空間を目指す」という。
店名は、群馬で造園業を営む茂木さんの実家で使われていた山印(農家が農産物を出荷する際に荷に印をつける出荷者名の略称)である「入山十」を生かし、いろいろな角度から花と緑を提供していきたいとの考えから「百花店」と付け、古いものを後世に残しつつ、新しいものの良さも取り入れるという思いを込めた。
店内のインテリアは白やグレーを基調に、茂木さんの実家に残されていた年代物の棚やシンク、アンティークのフランスの鏡を配置するなど、ヴィンテージモダンな空間に仕上げた。1階には、染め上げや形に特徴のあるチューリップやスイートピー、ミモザ、カラーグリーンゴッデス、アンティークあじさいなど季節の花をはじめ、オリーブ、ユーカリなどのグリーンなどを取りそろえ、家をどれだけ心地よくできるかを提案していきたいという。2部屋に分かれた2階は、外が見渡せる心地よいカウンターのあるカフェ兼ワークショップスペース。店舗面積は約15坪。席数はテーブル4席、カウンター6席。
カフェメニューは、ハンドクラフトコーヒー製造販売所「「サンシャインステイトエスプレッソ」(墨田区)に焙煎(ばいせん)を依頼したオリジナルブレンド「入山十ブレンド ハンドドリップコーヒー」(400円)をはじめ、「カフェオレ」(500円)、「紅茶」(400円)、店内で焼き上げる「季節のパウンドケーキ」(300円~)などを用意。
今後2階のアトリエでは、結婚予定の新郎新婦向けワークショップ、季節のリース作りをはじめ、花に触れ合う機会の少ない男性向けのワークショップや作家の企画展なども開いていきたいという。
茂木さんは「花やグリーンを通じて心地よい日常を過ごすきかっけづくりをしていきたい。おいしいコーヒーを用意しているのでホッと一息つきに気軽にのぞいていただければ」と話す。
営業時間は11時~19時。水曜定休。