洋菓子店「ヴィヨン 二子玉川工房」 (世田谷区玉川3、TEL 090-9604-9269))が二子玉川商店街通り沿いにプレオープンして1カ月がたった。
1965(昭和40)年に桜新町で創業し、ドイツの伝統菓子バームクーヘンを中心に、焼き菓子、ケーキ、チョコレートなど手作り菓子を提供してきた同店。創業者の大年壮さんが50年以上かけて培ってきたバームクーヘン製造技術を若手職人が引き継いだことをきっかけにオーブンを拡張しようと、桜新町にあった工房を二子玉川に移転した。
新店のコンセプトは「伝統的な手作りの素晴らしさを体感してもらう場所」。オープンキッチンの採用で製造工程を店内外から見学することができるようにした。店長の佐藤佑樹さんは「菓子に込められている職人の思いや、黙々とオーブンに向かって丁寧に焼き続ける姿を見て、手作り菓子の工程を目でも楽しんでもらえれば」と話す。
卵やバター、砂糖などの素材を水や乳化剤、膨張剤を使わずに焼き上げたというバームクーヘンは、「カットクーヘン」(プレーン=237円、特選=280円、ショコラ、トリオ、メープル、抹茶、甘酒=以上248円)、「ビヨネットカット」(291円)、「プレーン0号」(1,468円)など。「レモンケーキ」(194円)、「バニラクッキー」(500円)などの焼き菓子や「シュークリーム」(302円)、「スペシャルショートケーキ」(442円)などの生菓子もそろえる。今後は工房ならではの焼き立て商品や季節の商品なども充実させていきたいという。
佐藤さんは「今後50年、100年、世田谷、そして二子玉川の皆さんと共に歩んでいけるブランドを目指したい。手作り菓子のおいしさを味わいに気軽に来店してもらえれば」と話す。
営業時間は10時~20時。本オープンは1月20日を予定する。